2016/03/04

つるやで鰻をいただきましょう。











先週末のこと。

義両親がお誕生日のお祝いをしてくれた。

いつだって、実の娘のようにかわいがってくれる義両親。


これまでは、プレゼントをもらっていたのだけど、

今年は、何か欲しいものか、おいしいものたべるか、

何がいいかと聞かれたので、

ずっといってみたかった鎌倉にある鰻の名店つるやに

連れて行ってもらった。




川端康成が通い、

おいしい小説でおなじみの小川糸さんが

人生で最後はこちらのうな重がいいといったとか。


そんなにおいしいのであれば、行ってみたい!



鎌倉時間のおかげで7時閉店とちょっと早いお店に、

5時に到着し、みんなでうな重をオーダー。

うな重は5段階あり、鰻の大きさと質が違うらしい。

とりあえず、真ん中をオーダー。

焼き上がりまでに1時間かかるというので、

のんびりと座敷で待つことに。



義両親も鰻が大好物なので、とっても嬉しそうだ。

私もとっても嬉しい。

1時間かかろうが、何時間かかろうが、待ってられる。

だいたい、うなぎとはそういうものだ。

だんだんとうなぎを焼く香ばしい香りと、

甘いたれの香りが漂ってくる。


あぁ、これがたまらないのだ。

これも含めてうな重なのだから。



こちらのつるやさんは、夫のおうちでもよく出前を取ったみたいで、

箸袋に書いてあるその絵が懐かしいといっていた。

ということは、夫も小さいころに食べていたということだろう。

そういう、思い出は意外と本人は覚えていないものだ。

彼の祖母が大好きで、よく出前を頼んでいたそうだ。


あぁ、彼のおばあちゃんとも会いたかったな。


そんな話をしていたら、あっという間にうな重がやってきた。

鎌倉彫のお重の蓋を開ければ、

あぁぁ、なんておいしそうな鰻。


大きくて、油がのっていて、香ばしくて、

でもふかふかして柔らかい。

あぁ、おいしい。


1時間も待ったのに、

みんなで無言で10分足らずで食べ終えてしまった。

これなら、うな丼でもよかったな。


でも、鰻は温かいうちに食べるのがいいんだ。

これでいいんだ。



あれから1週間たった今でも、あのおいしさは忘れていない。

きっと、私も人生最後の食事はこちらのうな重かな。



幸せなお誕生日でした。


ごちそうさま。




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