2016/03/23

『週末、森で』益田ミリ






















とても癒される本。

森に引っ越した主人公と、週末に森に遊びにやってくる女友達二人のお話。


4コマ漫画になっていて読みやすい。

バタバタと忙しくしてるとき、ストレスフルなとき、
毎日、歯を食いしばってるときに、読むと、
すーっと方の力が抜けて癒される。



『しずく』西加奈子









六つの短編集。


二匹の猫が語り手の「しずく」は、恋人たちがどんどん変化していく様子に、
日常の大切さを痛感させられる。
豪華ではなくても温かい手料理、清潔な住まい、
そういう積み重ねが幸福な日常につながるのだと改めて感じる。

個人的には、この「しずく」が大好きです。


そして、「シャワーキャップ」では、母と娘の物語。
母と娘、親と子が逆転している二人。
頼りたくても頼れる人がいない娘の心情がリアルに描かれている。



これをちょうど読んでいる頃に、私も母とこういう状態にあったので、
ものすごく共感してしまった。


小さいころから、家は母親と娘が逆転していた。
それをうっすらと気づきながらも、甘えたくて、
気づかないふりをしていた。

けれども、ひょんなことから、
その逆転した状態を明確に自分に突き付けられた。

私には、ずっと頼る人がいなかった。

だから、夫は世界で唯一心の底から許せて、
一緒にいるだけで安心できて、頼れる人。



私は母親には恵まれなかったけど、
その分、友達や夫に、周りの人に本当に恵まれたのだと思う。







2016/03/22

『ふる』西加奈子


















西さんが「いのち」のことを書きたかったという本。



「誰かの子どもとして産まれて、いろんな人に出会って、
いろんな経験をして、それを簡単に忘れ、手放し、
それでも私たちは、祝福されているのだ。」

「今まであなたは、いろんな人と関わって、いろんな人に影響を受けて、与えて、生きてきて、そしてそのことを忘れてしまって、でも尚、生きてる」


とっても愛が溢れていて、胸の奥がじんわりする。

私って、まだまだ愛が足りないなーって思ってしまう。



2016/03/21

『うつくしい人』西加奈子











少し疲れたら、一人で旅に出よう。
きっと、自分の人生をちゃんと生きていけるようになるから。


人にどう見られるかなんて、一切気にせずに自由に生きていきたいって、
誰にとっても心の奥にひそかにある願望なんだと思う。


けれど、それが自分の人生を生きていくってことなんだと思う。

西さんの本はいつでもそう思わせてくれる。



買ってきたカラフルなスイートピーに癒されながら。。。

『我が家のヒミツ』奥田英朗















どこにでもいそうな普通の家族のヒミツが
おもしろおかしく描かれています。


子どもができそうになりと悟りつつある妻、
同期との昇進レースに負けて戸惑うサラリーマン、
実の父に会いに行く女子高生、
ロハス、マラソンにはまり毎回登場する妻は、今作では市議会議員選挙に。


「プランAしかない人生は苦しいと思う。一流のスポーツ選手、演奏家、
俳優たちは、常にプランB、プランCを用意し、不測の事態に備えている。
つまり理想の展開なんてものを端から信じていない。

プランBやCを楽しく生きればいい。」


今の私は、プランCの人生を楽しく生きていると思っている。
理想の人生を歩めなかったとしても、
笑顔で人生を楽しんでいればなかなかいいのではないのかと思う。


手に入らなかったプランAやBの人生は、それはそれで宝物。


微笑ましくて、家族がより愛おしく思える本です。

2016/03/18

健康診断とか、江國香織とか。






春のような温かさ。

まぁ、今日は一日家にいるので、私にはあまり関係ない。


昨日は夫婦で健康診断に行ってきた。

私は大の病院嫌いなので、ここ数年は年に一回コンタクトを買うための

眼科検診しか受けてきていない。


しかし、思うところあって、健康診断に行くことに。

私にとっては一大事件である。

別に手術を受けるわけでもないのに、

その恐ろしさと言ったらもう言葉にはできない。


そんなこんなで、夫が行く日に合わせて、

私も一緒に行くことにした。


あぁ、せめてきれいで評判のいいところにしたいと、

血眼になってここ数か月間病院探しをしていた。


その病院は健康診断専門のクリニックなのだけど、

口コミ通りとてもよかった。

平日の昼下がりというのに、すごく混んでいた。


とにかく何から何まで、スムーズに流れ、

早い早い!

いやだーなんて、ごねてる暇がないくらい早くて、

あっという間に終わってしまった。


最も嫌だった採血。

いつも、だいたい両方に打たれるのに採血できないといわれる。

だから覚悟していたけれど、とっても上手な方で、

あっという間に終わった。

そして、相変わらずの低血圧。



夫は隣で、バリウムにやられてげっそりしている。

かわいそうに。

そんなこんなであっという間に、検診を終えて、

ランチして、買い物して帰ってきた。


そこからが地獄のはじまりだった。

帰り道、目がちかちかしてきて先が見えないのである。

夫に手を取ってもらい、何とか家に着くと、

とんでもない頭痛と吐き気に襲われて、

そこから数時間地獄の苦しみを味わった。

気持ち悪い私の隣で、夫はのんきに、

夜ご飯にと買ってきた点心セットを食べている。

その匂いがまた気持ち悪い。。。


あぁぁ、さっき夫をあざ笑った罰かもしれない。


そんなこんなで昨日は終わった。




そんなこともあったので、

今日は、昨日の今日なのでゆっくり休む日にした。

ゆるりと江國香織の「やわらかなレタス」を読みながら、

過ごしている。


江國香織って昔はすごく読んだ覚えがあるのだけれど、

最近はなんだかあまり好きではなくて、

全く手に取ってなかったものの、

いざ、読み始めたらとっても面白くてあたたかな気持ちになった。



どちらかというと、金曜日の夜にお酒なんて飲みながら、

ひっそりと読むっていう感じの本だろうか。


残念ながら私はお酒を飲まないので、

よくわからないのだが。。。


大雪の降るニューヨーク、初めて入ったスタバで、

ドーナツとコーヒーという最高の組み合わせに出会ったり、


列車旅のお供が、チョコレート→冷凍みかん→シウマイ→釜あげしらすに

年と共に変化したり、

甘味やさんの変わり種であるところてん、

鰻屋さんでの夫婦のこととか、

のり弁とか、


とにかくおいしいものと、

そのエピソードがとても優しくて温かくて、

とってもゆるりと楽しめた本だった。


この本の中で「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」が

登場していたので、気になっている。

読んでみよう。

最近、気になっていた本だったから、

こうしてここでまた出会うってことは、

きっと今の私に必要な本なのだろうな。





『生きるぼくら』原田マハ






やっぱり原田マハさんの本は、私を元気にしてくれる。




引きこもりの24歳麻生人生は、突然母がいなくなったのをきっかけに、
祖母を頼って蓼科へ。

自然あふれる蓼科で、たくさんの人と触れ合い、
米作りをしていく中で自分を取り戻していく物語。


ささやかな希望を持って生きていくこと、
自然のまま、そのまま生きていくこと、
みんなとつながりともに生きていくこと、
生きていくパワーをもらえる本です。



ささやかな希望を持って生きることは、
人生を豊かにしてくれる。


2016/03/16

『西洋菓子店プティ・フール』千早茜







頑固なじいちゃんと孫娘でパティシエの亜樹が営む
西洋菓子店プティ・フールで繰り広げられる6つの連作短編集。


亜樹とおじいちゃん、
亜樹の後輩の澄孝、
常連客で摂食障害の専業主婦、
澄孝に思いを寄せ、流行のファッションに身を包むネイリスト、
そして、亜樹の恋人祐介。

彼らの人間模様が、ケーキと交わり、
その甘さに心もほぐれていく。

なんといってもケーキの描写がとても美しい!

じいちゃんが作る昔ながらのケーキと、亜樹が作る本格フランス菓子。
シュークリーム、キャラメルポワール、プティ・フールなど、
おいしいケーキがたくさん出てきます。



「結婚できるって幸せなことだよ。法が愛を守ってくれて家族になれる。
当たり前の選択しだと思っているのかもしれないけれど、誰もが選べるわけじゃない。」


「他人なんだから、自分の想い通りにいくわけないだろう。
いつだって同じ方向を見ていると思うな。」


「夫婦は他人で作るものだと思う。
二人で倒れないように。違う人間でいいのだと思う。」


個人的には、恋人祐介との章が心にしみました。
夫婦の在り方とか、そういうものを考えさせられた。


私はきっと夫に甘えているんだなって。
その割には夫を甘やかしてあげてないなってね。

反省。




季節の移ろいと、その人間模様と、
甘いケーキに心温まる物語です。
あったら嬉しいけど、なくても困らない
そんなケーキとパティシエを最高に輝かせています。

きっとケーキが食べたくなるはず。

2016/03/15

PAULのカヌレ



今日は、久しぶりに晴れたので自転車で、

図書館に行って、書道へ。


今日は、借りたい本もちゃんと借りれたし、

書道も納得のいく字が書けたのでスッキリしている。







昨夜夫が帰りにPAULの袋を持って帰ってきた。

ホワイトデーだからと、カヌレを買ってきてくれた。

実は、週末にパンフェスにてPAUL狙いでいたものの、

横浜マラソンとかぶっているとのことで断念していたので、

まさか、夫が買ってきてくれるとは思っていなかった。


そう、我が家の近くにはPAULはない。

私はここのカヌレが大好きなのだ。

働いていたころに、毎朝PAULでパンとカヌレを買って出勤していた。

毎日食べ続けられる唯一のパン屋さんだ。


いつもカヌレは隅っこにあって、

なかなか自分で見つけるのは困難だったりする。



そんなカヌレをわざわざ品川で途中下車して

買ってきてくれた夫に感謝の気持ちでいっぱい。

あぁ、この人と結婚してよかったなぁと

思うときはこういうときである。

彼は、思いやりで溢れたとっても優しい人だ。


私がカヌレを両手で掲げて小躍りしている姿を見て、

真面目に、

「君が笑っている姿を見るだけで泣きそう」とか言いながら、

泣いてしまうような男だ。


そんな彼の前で、私は冷酷非道な鬼嫁以外の

何物でもない。

だって、彼にはバレンタインをあげてないも等しいのだから。

そう、駅構内で売っているミニクロワッサンのお店で、

チョコレートのパンとアップルデニッシュを買っただけ。


彼は、ナッツアレルギーなので、

毎回、ナッツの入っていないチョコレートを探すのが

困難なのである。

付き合った当初は手作りもしていたものの、

最近は、全くしていない。。。



あぁぁ、来年こそは手作りで何かあげよう。

毎年、誓っているような気がするけれど、

必ず、来年こそは。



今夜は、豚バラ肉と新じゃがの煮物。

彼の大好物をコトコトと煮込んでいる。

味がしみ込んだお肉とじゃがいも、

たまらないだろうな。



『結婚のずっと前』坂之上洋子








結婚したころに買った大切な大切な本。

素敵な写真と美しい言葉がたくさんつまっている。



日常に追われて忘れがちな、人間として大事なことを思い出させてくれる。


結婚を控えている友達へのお祝いとしても喜ばれる。



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『おまえじゃなきゃだめなんだ』角田光代







さらっと読める大人のための恋愛短編小説。

ジュエリーショップでのカップルたちの物語、
親友の女性四人組の生き方を高級旅館を舞台に綴った四つの物語など、
24の恋愛短編集です。

さまざまな女性の生き方を描いていて、
どれもさらさらと読みやすい一冊です。

夫婦の在り方を考えさせられたり、
誰かと比べた人生ではなく、自分の人生を取り戻したくなります。




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2016/03/14

ホワイトデーにたくさんのいちご


あぁ、寒い。

冷たい雨が降るこんな日は読書に限ると、

一日ソファで読書をしていた。


飯島奈美さんの料理本を読んだり、

高山なおみのはなべろ読書記を読んだり、

柚木麻子のねじまき片想いを読んだり。



ねじまき片想いは、さらっと読めるけど、

爽快感のあるお話で、とっても良かった。


桜の花びらが舞う季節に水上バスに乗って、

スカイツリーを見ながら読みたい本。


おもちゃプランナーの主人公が、片想い中の彼のために、

殺人事件や、詐欺事件を解決して、

トラブルから彼を守るっていうお話し。


「あんたくらい惜しみなく人に与える人間はいない。

あまりにも豊かだから、いくら人に与えても、

あなた自身は一ミリもすり減らないの」

って、主人公が言われていて、


私も、そんな人間になりたいって思った。

私の知る限り、この主人公にはぴったりの子がいて、

彼女とお話しすることはこの先永遠にないのだけれども、

きっと彼女のような子なんだろうなって思った。


メルヘンで、才能も、実力もあって、

いっつも周りにはたくさんの友達がいる。

そんな子だった。


なんて、思い出に慕ったり。




さて、今日はホワイトデー。






夫の父がホワイトデーにと大きな荷物を届けてくれた。

高島屋の大きな包みから出て来たのは、

りっぱなあまおう。


私の大好物がいちごだってわかっていて、

持ってきてくれたのだ。


こんなにたくさんのいちごをもらってしまっていいのだろうか。

困惑している私をよそに、夫が、

「本当に君って甘やかされてるよね。。。」

とな。


そう、いつもいつも義父は私をかわいがってくれる。


男兄弟で娘がいなかったせいもあるだろう。

私たち夫婦は年の差で、義弟よりもそのお嫁さんよりも

私が年下という変な関係もあるせいか、

そのかわいがり方は、まるで末娘のようだ。


実の娘でもないのに、こんなにかわいがってくれる

義父に感謝して、

高価ないちごをパクパクとたらふく食べた。


幸せな夜。






『あこがれ』川上未映子






とても美しい本。

川上未映子はダントツで好き。


読み終えたくなくて、発売日に買ってから大切に大切に読んできた。


小学生の麦彦とヘガティー。
麦君のあこがれは、サンドイッチ売り場の女性。
ヘガティーのあこがれは、会ったことのない姉。
二人の目線からなる二つの物語です。


「だから会いたいときに、会いたい人がいてさ、
会えるんだったら、ぜったいに会っておいたほうがいいと思うんだよね」



ヘガティーがお母さんに書いた手紙のところが本当に泣けてくる。


麦君にはヘガティーが、
ヘガティーには麦君がいてくれて本当によかった。


あこがれって、
それがあるだけで人生をキラキラと豊かなものにしてくれる。


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『やさしくなれたら、あなたはもう一人ぼっちじゃない』ドロシー・ロー・ノルト/坂東眞理子









「子どもが育つ魔法の言葉」の著者ドロシーの詩と、
「女性の品格」の著者坂東真理子のエッセイの本。

感謝、やさしさ、結婚、調和など、
8つのテーマに基づき幸福になるヒントが綴られています。

その時の気分で、好きなところを読む。
何かを求めて開くと、そのページに求めていた答えが
あったりするもんだ。


きっとこの詩を読んだら、
誰もが幸せになり世界に平和が訪れるんだろうな。



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2016/03/13

sahan





昨日は、久しぶりにヘアサロンへ。

こちらに引っ越してきて数年、

ヘアサロン難民だったけど、ようやく昨年末からいいところを

見つけて、何とか通っている。


自分に合った美容師さんと出会えるのはやっぱり奇跡だわ。


今、担当してもらっている美容師さんは、

何も言わなくても、ヘアスタイル、カラー、

全てが思った以上の仕上がりになっているのがうれしい。


チャラチャラしてそうな、その雰囲気に見合わず、

余計なことはしゃべらずに、

ぽつりぽつりと話す感じが心地いい。


そして、仕上がりが早いのもいい。

その雰囲気もいい。



そんなこんなでお気に入りのヘアスタイルにしてもらえて、

そのあとは、夫とランチへ。










鎌倉西口にひっそりとたたずむsahanへ。

鎌倉なのに、わちゃわちゃしていなくて、静かな空間がお気に入り。

この日のメニューはパンの定食。

めちゃくちゃおいしいパンと、ブロッコリーのスープ、

大根の煮物と、セロリと長ネギの炒め物、そしてサラダ。

ランチのメニューは一種類のみで、

一週間ごとにごはんの定食とパンの定食がチェンジする感じ。



お店に入ると、レジで注文とお会計を済ませる。

それで、番号を呼ばれたら取りに行くというセルフスタイル。

それが、こんなにも心地いいのはお店の方の雰囲気に

よるものだろうか。


そこはまるでかもめ食堂の世界。


まるで雑誌に出てくるような、清潔感溢れてなんとなく暮らしが

感じられるキッチン。

お店の女性の方の、落ち着いていてでもかわいらしい声。


メニューも一種類だし、セルフだし、

なんて横柄なお店だって思う人もいるかもしれない。

けれども、そんなことを気にさせないくらい

何から何まで素敵なのだ。



お客さんが来るたびに、

フライパンで炒めている音が聞こえてきたりして、

作り置きなんかじゃなくて、

一人ひとりに丁寧に作っているところもうれしい。



もちろん、お料理だって最高だ。

メインは大根だし、一見ヘルシー定食っぽいけど、

味付けがそれぞれ異なるお料理で、

本格的なだしのお味がちゃんと伝わってくる。



何よりも、パンがカリカリで香ばしいのに、

中はしっとりもちもちなのだ。

おいしくて、おいしくて、パンだけでも買って帰りたい気分だ。



そして、セロリもブロッコリーも苦手な夫も残さず食べた。

「俺、ここなら苦手な食材も食べれちゃうかも。」

なんて言っている。

「盛り付けもきれいだし、味がいい。

何よりも、お店の方がとても楽しそうで、

本当にかもめ食堂みたいだね。」


夫婦して気に入ったので、

きっとこれからちょくちょくと通うだろう。


お店からは、鎌倉駅のホームが見える。

いつも私たち夫婦がのるホームの定位置が

眺められて、

きっとここから私たちも眺められていたのだななんて思う。


電車好きにはたまらないスポットだろう。


素敵なお店に出会えた週末でした。













2016/03/11

『楽園のカンヴァス』原田マハ











大好きな原田マハ。



アンリルソーの「夢」を題材にした名画の物語。


「君が生きている この世界をみつめ、感じて、愛することが大切なんだよ」



あぁ、なんて美しい物語なんだろうか。

美しすぎて涙がこぼれた。




MoMA、学生のころに行ったことがあって、

今でも覚えている。


日本でも美術館はよく行くけれども、
海外は、日本よりももっと美術館というか、
アート自体が身近で、なんてうらやましいのだろうと
思っていた。

そんな学生の頃の思い出を引っ張り出しながら、

読み進めた一冊でした。


美しさと驚きに満ちたこの世界をちゃんと自分の目でしっかりと見つめよう。












『キネマの神様』原田マハ









原田マハの本を読むと、どうしてこんなにも元気になれるのだろう。

キャリアウーマンだったが仕事を辞めた娘、

ギャンブル好きのどうしようもない父、映画好き家族の再生物語。



「どんなささいなことでも、人生でたった一度きりのこと、

大切なできごとと心して、一生けんめいに臨むのがよい」


ほろりと温かい物語。


一度きりの人生、全力で走り続けたい☺️









2016/03/10

『和菓子のアン』坂木司









苺大福を食べながら、和菓子の本。
和菓子好きにはたまらない小説。

全然関係ないけど、
銀座あけぼのがお気に入りなの。
大福がおいしいし、
今まで和菓子にはなかったサイズ感が嬉しい☺️















『ジヴェルニーで朝食』原田マハ








モネの睡蓮が大好きだから、この本もたまらない。

私の部屋に飾ってある睡蓮を眺めながら読む。



マティス、ドガ、セザンヌ、モネという印象派の画家四人について描いた短編集。

きっとアートが好きな人は、それらの絵を思い浮かべながら読んで
楽しめる一冊です。


またモネの絵を観に行きたい。













2016/03/09

ミモザの日







3/8の昨日はミモザの日。


そんな昨日は、国連が決めた国際女性デーだそうで、

女性の権利と世界平和を目指す日だそう。


イタリアでは男性が日ごろの感謝と愛をこめて女性に

ミモザをプレゼントするそう。



そんなこんなを、先日参加した村上萌ちゃんのトークショーで

聴いてきたおかげだろうか、

すでにイベントでミモザをもらってきていたのに、

夫が昨夜遅くにミモザを抱えて帰ってきた。


「ミモザ!今日はミモザの日なんだって。

花屋さんで、これからたくさん花開きますからね!

っていわれたから、これ買ってきたよ!」

とな。



あぁ、こうして花をスマートにプレゼントできる夫は、

なんて素敵な人なのだろうといつもながらに思う。



夫は、何かあるといつも花を買ってきてくれる。

しかも、私のその時の気分にぴったりの花を

ちゃんと選んでくるから驚かされる。




思い返せば、私が彼と結婚することになって、

はじめて参加した彼の家族でのイベントは義母の還暦のお祝いだった。


とってもきれいな着物を着て、さっそうと義母が登場しただけでも

緊張しているというのに、

箱根の高級料亭で、食事を終えてデザートというときに、

義父はおもむろに義母へ60本の赤いバラをプレゼントした。

もちろん、他にも高級ジュエリーをプレゼントしていたことは、

後で知ったことなのだけれども。


こういう両親の下で育った彼となら、

きっと素敵な家族が築けるに違いないと思った。


女性が上機嫌なら、世の中は平和であるものだ。

女性を上機嫌をさせるのは、男性だと思っている。



だから、世の中の男性はもっと積極的に

女性に花を贈るといいと思っていたり、、、。


今、我が家では、

キッチン、リビング、洗面台、寝室、私の部屋、

あちらこちらにミモザが溢れていて、

とても幸せな気持ちだ。


夫よ、ありがとう。






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『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』尾形真理子











IGにて先週から始まった、#はじまりの本 。

今週の本は、話題のこちらの本を選びました。



朝、時間に追われてバタバタしていると、

なんとなくで選んだ服を着てしまったりしていて、

しかも、そういう時に限ってもっといい服着てくればよかったと、

自分の野暮ったさに気づいてしまったりする。

そんな朝の服選びや気持ちから解放され、

自分のお気に入りで、似合う服が待っている朝を

迎えるきっかけになればいいなと。



かなり人気の本なので、すでに読んだ方も多いのではないでしょうか。



恋に、仕事に、

何よりも自分をもっと輝かせたくて頑張る5人の女性たちと

セレクトショップのオーナーの物語。


この服を着てあの人に会いたいなとか、

あの場所に行きたいなとか、

そんなことを思いながら買った洋服は特別だ。



そんな服は決まって、自分を美しく、

きれいに見せてくれる。

そして、それを着ているだけで、自信に満ち溢れ、

自分らしく輝ける。




なんとなく着ている今日の服は、今の自分に似合っているのだろうか。

自分と向き合い、

今の自分に似合う服を丁寧に選びたくなる、そんな一冊です。


素敵な朝読書を。




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『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』友井羊

















あぁ、ブログに更新するのを忘れていました。。。。


先週からIGにて始まった #はじまりの本 。


先週紹介したのは、「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」でした。


朝に読みたい本って何だろうって思ったときに、

朝起きるのが、朝ごはんが楽しみになるような本だったら

うれしいな。

と思い、こちらを選びました。




早朝にひっそりと営業してるスープ屋しずくの店長と

そこに通う人たちの物語。


ジャガイモとクレソンのポタージュ、クラムチャウダーなど

おいしいスープがたくさん出てきて、

読んでいるだけでお腹が空いてきます。


起きるのがつらかったり、疲れていたり、食欲のない朝だって、

きっとあなたの心を癒し、おいしいスープを飲みたくなるはず。

心も体も温まる一冊です。


5つの短編集で読みやすいので、

朝読書をはじめたい方にもぴったりです。

毎朝一話ずつゆっくりと楽しめます。


それでは、素敵な朝読書を。




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2016/03/08

奥田英朗の家族シリーズ















「家日和」
「我が家の問題」
「我が家のヒミツ」

奥田英朗のこのシリーズは、大好きです。


いろいろな家族の問題やヒミツをユーモアに描いた短編集。
家庭で問題や何かが起きたときに読むと、
笑えて、家族を愛おしく思える本たち。



個人的には、「我が家の問題」のUFOが好き。

いつでもどんな時でも、夫を第一に思いやれる妻でいたいから。

笑っちゃうんだけど、この夫、絶対おかしいなって思うのだけど、
それでも、せめて妻くらいはいつでも夫の味方でいてあげたいと思う。



あと、お弁当の話も好き。
どんな頑張りすぎないお弁当。
夫は会社で、妻は家で、同じお弁当を食べるっていうのが
とっても素敵だなって思う。


ときどき、あーーー家族ってめんどくさ!って
ものすごく思うことがあるけれども、
そういうときこそこのシリーズからパワーをもらおう。



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年始に掲げた目標を忘れずに、、、




3月8日の本日は、ミモザの日。

毎年、ミモザを買いたいと思っていても

なかなか花屋さんになかったりで、

飾らずに終わってしまうけれど、

今年は、家のあちらこちらにミモザがあって

それを見ているだけでうれしい。



今年は、


「ワクワクを持って、毎日を楽しく笑って過ごす」


というのがテーマでもあるのだけれども、

3月に入り、忘れ去りそうになっていた。



いつでも人にやさしく、

自分にもね。


そういう余裕のある大人になりたい。

↑もうすでに立派な大人なのだが、、、

いつになったら、中身が伴うのだろうか。。。



とにかく、毎日楽しく、笑って、笑って、笑って、

私らしくやっていこう。



『ランチのアッコちゃん』柚木麻子















柚木麻子の本を読むと、確実にポジティブになれて、
自分の人生を動かしたくなる。

そんな本です。


失恋した派遣社員の主人公が、
上司に振り回されながらもおいしいランチに出会い、
どんどん元気になり自分の生き方を見つけていきます。



読み終わるとポトフが食べたくなる。
美味しくて温かいお料理のあるところには、

エネルギーが、喜びが、そして幸せが溢れている。






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2016/03/07

『昨夜のカレー、明日のパン』木皿泉











「バカみたいにかっこうつけていたら、大事なものがするりとこぼれてしまう」


ゆっくりと流れるキラキラとした日常描写、
温かくて、切なくて、優しい言葉がたくさんちりばめられています。




木皿泉さんは、昔から大好きです。

”すいか”も大好きで、
私が初めて一人暮らしをする場所に三軒茶屋を選んだのは、
間違いなくすいかの影響です。

それから私は長らくすいかの世界に住み続けました。


ずっと昔から好きな物語。

この本も、そこに仲間入り。

2016/03/06

3月の5冊。













今月の私の楽しみな5冊。

相変わらず、おいしい本が多め(笑)



***


昨日は5冊だけの本屋の3月の申し込み日。


毎回、ドキドキする。

興味持ってくれている人いるのかなって。



先月から、定員も増やしているのだけれども、

今回も、スタートからわずか20分で定員に達し、

お断りしなければならない方々が出てしまった。



毎回、そのことが私の心をチクチクと痛める。

本来ならば、全員にお応えしたい、

けれども、私には、一度にそんなにお受けできることはできない。

完全に力不足だ。


いろいろなやり方があるけれども、

私は、その人の気持ちに寄り添い、

その人が今読みたい本を紹介したいと思っている。


その人にとって、何かのきっかけになるような、

人生の支えの本に出合えるようなそんなことを大切にしたい。



そういうことを考えると、今のやり方が、

今の私にとっての最善なのだ。


もう少し、私が少しでも成長したら、

その時にやり方は変えられるだろうけれども、

おそらく、もう少しは今のままだと思う。



残念だけど。。。。


なので、もしも、また機会があれば、

4/5にもう一度メッセージをもらえたら嬉しいと思う。



5冊だけの本屋では毎月5日に、

あなただけの5冊を無料で紹介しております。

ご興味のある方は、IG:@5satsudake に、

メッセージにてお申込みいただけましたら嬉しいです。



どうぞよろしくお願いいたします。



ミモザ溢れる中で、ささやかな夢が叶った日。



















昨日は、ささやかながら私の夢が一つ叶った日となった。


村上萌ちゃんのイベントが、川崎のチネチッタで行われるというので、

夫を引き連れて参加。



3/8はミモザの日ということで、

イタリアでは男性が感謝と愛をこめて女性にミモザを

プレゼントするのだそう。


そんなミモザのイベントににて、村上萌ちゃんのトークショー。

入り口でミモザのミニブーケをもらい、

席についたら黄色の風船をもらい、

ミモザの花冠をかぶった萌ちゃんが出てきた瞬間、

あまりの嬉しさに涙がこぼれそうになった。



生で見る萌ちゃんは、かわいくてかわいくて、

その声もしぐさも、もう何から何までがかわいかった。


イベント終了後に、一緒に写真をとってもらい、

お話したのだけど、もう緊張しすぎて、

あわわして終わったといった感じだった。


私があわわしている間に、

すかさずが夫が、カスタマイズエブリデイとマッキーを

私のバッグから取り出し、

サインいいですか?と萌ちゃんにお願い。


快くサインまでしてくださいました。


あぁ、嬉しかった。





***


話せば長くなるけれども、

カスタマイズエブリデイが発売された当初、

私は、まだ地獄のような毎日を過ごしていた。


毎月毎月川崎の病院に通い、

なかなか通院不要にならず、先も見えずに、

真っ暗闇の中を歩いているのか止まっているのかも

わからないような状態だった。


そんな病院の帰り道、川崎の丸善で、

たまたま手にした本が、村上萌ちゃんのカスタマイズエブリデイだった。

正直、村上萌という人すら知らなかった、


なんとなく、それは暮らしの本のコーナーの中に並んでいて、

淡いピンクがとてもかわいらしくて目立っていた。


それとなく、ページをめくりパラパラと読んでいるうちに、

引き込まれて、すぐにレジへ持って行った。


それからは、私の毎日を少しずつカスタマイズして、

特別なものにしていった。


その時の私のリハビリ生活には、

どんなものよりもこの本が必要だった。


それから、数年して私はすっかり元気を取り戻し、

こうして5冊だけの本屋をやっている。



村上萌ちゃんに会って、この感謝を伝えたくても、

いまだに一人で電車に乗って出かけることも、

室内でのイベントに参加することも自由にはできない。


それが、昨日はたまたま慣れ親しんだ川崎で、

しかも屋外でのイベント。

さらに、春のような気持ちのいい天気だった。


あぁ、やっぱり運命ってあるのかも。

そう思える瞬間だった。



毎日をワクワクと丁寧に過ごす、

そのことに気づかせてくれた彼女に本当に

感謝しかない。



そんな、彼女と会えたことが本当に私にとってのパワーとなった。




そして、そんな女子のイベントに付き添ってくれた夫にも、

心の底からありがとう。




2016/03/04

つるやで鰻をいただきましょう。











先週末のこと。

義両親がお誕生日のお祝いをしてくれた。

いつだって、実の娘のようにかわいがってくれる義両親。


これまでは、プレゼントをもらっていたのだけど、

今年は、何か欲しいものか、おいしいものたべるか、

何がいいかと聞かれたので、

ずっといってみたかった鎌倉にある鰻の名店つるやに

連れて行ってもらった。




川端康成が通い、

おいしい小説でおなじみの小川糸さんが

人生で最後はこちらのうな重がいいといったとか。


そんなにおいしいのであれば、行ってみたい!



鎌倉時間のおかげで7時閉店とちょっと早いお店に、

5時に到着し、みんなでうな重をオーダー。

うな重は5段階あり、鰻の大きさと質が違うらしい。

とりあえず、真ん中をオーダー。

焼き上がりまでに1時間かかるというので、

のんびりと座敷で待つことに。



義両親も鰻が大好物なので、とっても嬉しそうだ。

私もとっても嬉しい。

1時間かかろうが、何時間かかろうが、待ってられる。

だいたい、うなぎとはそういうものだ。

だんだんとうなぎを焼く香ばしい香りと、

甘いたれの香りが漂ってくる。


あぁ、これがたまらないのだ。

これも含めてうな重なのだから。



こちらのつるやさんは、夫のおうちでもよく出前を取ったみたいで、

箸袋に書いてあるその絵が懐かしいといっていた。

ということは、夫も小さいころに食べていたということだろう。

そういう、思い出は意外と本人は覚えていないものだ。

彼の祖母が大好きで、よく出前を頼んでいたそうだ。


あぁ、彼のおばあちゃんとも会いたかったな。


そんな話をしていたら、あっという間にうな重がやってきた。

鎌倉彫のお重の蓋を開ければ、

あぁぁ、なんておいしそうな鰻。


大きくて、油がのっていて、香ばしくて、

でもふかふかして柔らかい。

あぁ、おいしい。


1時間も待ったのに、

みんなで無言で10分足らずで食べ終えてしまった。

これなら、うな丼でもよかったな。


でも、鰻は温かいうちに食べるのがいいんだ。

これでいいんだ。



あれから1週間たった今でも、あのおいしさは忘れていない。

きっと、私も人生最後の食事はこちらのうな重かな。



幸せなお誕生日でした。


ごちそうさま。




奥田英朗の人気シリーズ
















大好きなシリーズ。

断然空中ブランコが好き。

伊良部総合病院には、さまざまなスランプや悩みを抱えた人たちがやってくる。

それをおもしろおかしく治療していく物語。



「負けそうになることは、この先何度でもあるだろう。

でも、その都度いろんな人やものから勇気をもらえればいい。

みんなそうやってがんばっている」

思わず笑ってしまうけど、すごく勇気がもらえる本。








2016/03/03

『流星ワゴン』重松清







重松清には本当に泣かされてばかり。
家族物語は、堪らなく読みたくなる時がある。


親と自分のこと、
子どもと自分のこと、
そして、愛する人とのこと。


「あぁ、あのときに戻れたらなぁ」という
人生の後悔をしないように、
一瞬一瞬を大切に生きていこうと思える。







2016/03/02

#はじまりの本



毎日、書こう書こうと思っているのに、
また、あっという間に日が経ってしまった。


さて、一日遅れとなりましたが、、

IGでは、いつも素敵な朝の過ごし方を提案しているNaoさんこと@nico._.nao と
ワクワクのコラボレーションを行っております。







テーマは「朝時間のご褒美読書」


朝少しだけ早く起きて、自分だけの時間を読書で贅沢に過ごしてみませんか。
その日一日を特別にしてくれる #はじまりの本 を紹介します。


本日より、5週にわたり毎週水曜日の朝に、
それぞれ一冊ずつご紹介していきます。




***


Naoさんからコラボのお話をいただいたときに、
朝がめちゃくちゃ弱い私でもだいじょうぶかしら?と心配になりました。

それよりも、私は、ただの本が好きな主婦で、
本の紹介というサービスも始めたばかりだったので、
そんなことできるかなぁと正直不安でした。



それでも、5冊だけの本屋を体感し、そのサービスに感動してくださり、
改めて、私とコラボしたいとおっしゃってくださり、
こういう素敵な機会をいただけて、Naoさんには本当に感謝です。



皆さんにとってワクワクな本との出会いを楽しんでもらいたい。

そして、新生活のはじまる季節に
朝活をはじめたい人、
朝読書をはじめたい人、
読書をはじめたい人、
たくさんの人にとってのはじまりのきっかけになるような、
そんな本を紹介したいと、たくさん二人で話し合いました。


そうして、生まれたのがこの企画です。


言葉は、本は、人を支える宝物であり、
きっとあなたの人生を輝かせてくれる。

私はそう信じています。


ぜひ、あなたの#はじまりの本 も投稿してみてください。
楽しみにお待ちしております。


IG:@5satsudake

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『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎










伊坂幸太郎が大好きな人も、伊坂幸太郎を読んだことがない人も
楽しめる一冊。



情けないけれども、応援したくなるいたって普通の登場人物たちが
立ち向かう姿が面白おかしく描かれている。


「正義とか、そういうのって曖昧で、危ないもの」


今の時代、正義なんて振りかざしたって自分の身が
危険だったりする。

だから、「こちらの娘さんがどなたの娘さんかご存知ですか」作戦
私もやってみたい。



というか、夫にやってほしい。

夫は正義感溢れる人なので、
例えば、電車に乗るのに並んでいる人たちの列に、
突然割り込みをしてくるような人がいると、
それがどんな人でも、声に出して注意する。

確かに悪いのはその人だけど、
そんな正論が通るようなまっとうな世の中ではないと思っている。

大げさかもしれないけれども、
そういう人が逆上して、ホームから線路に突き落とされたり、
殴られたり、刺されたり、そんなよくないことが起きるのではないかと
思うと、気が気ではない。


そんな私も黙っているタイプではないから、
夫もひやひやしているだろう。


正論をユーモアに変えて、そういう人たちをぎゃふんと
言わせる術をたくさん持っていたい。