2016/10/03

ご挨拶




5冊だけの本屋を細々とスタートしてから1年ちょっと。


こちらで気ままに本のことなど綴ってきましたが、

いろいろと思うところもありブログをお引越しすることとなりました。


これまで、ブログは自由気ままにやってきておりました。

IGのほうがやはり手軽で、便利。

だけど、やはり私はブログで丁寧に言葉を綴りたいという思いが強く、

ブログを中心にもっと5冊だけの本屋のサービスを増やしていきたいなと

思いました。



結局、アナログ人間な私にはこのブログは使いこなせませんでしたが、

これからも私らしくマイペースに日々のこと、本のことなど綴っていきたいと

思います。


よろしければ新しいブログでも楽しんでいただけたら嬉しいです。




新しいブログ↓

5冊だけの本屋

2016/09/29

『Presents』角田光代、松尾たいこ








なんて美しい物語だろう。


この世に生まれて初めてもらうプレゼントは名前、


そして、ランドセル、

初キス、

鍋セット、

ヴェール、

涙、



女性の人生におけるさまざまなプレゼントの物語が

かわいらしくて美しい絵と共に綴られている。



「名前」では、


春に生まれたから春子。

そんな平凡な名前が嫌だった主人公。

そういう春子も春に出産をすることになり、

春の生命力に溢れたキラキラと輝く世界を目の当たりにして、

改めて春子という自分の名前に愛を感じる物語。




今の今まで、名前のことなんて意識することなく生きて来たが、

改めて自分の名前について考えると、

親のいろいろな思いが詰まっていて、

なんだか、親の声が聞きたくなったりした。



こうして、一冊の本を親子で読むという楽しみもある。


娘は母に名前の由来を聴いたり、

同じ一つの共有する思い出を、

それぞれの目線から話すと新たな発見があったりする。



松尾たいこさんの優しく美しい絵と相まってとても温かくじんわりと

心地のいいお話でした。

個人的にはランドセルの物語が好きです。





2016/09/26

『僕のとてもわがままな奥さん』銀色夏生




また、お久しぶりになってしまった。

いつも書こう書こうと思うのだけれども、

やっぱりインスタのほうが気軽ですいすいしてしまうので

インスタのほうばかりpostしています。


それでも、最近思うのは、

私は言葉を綴るのが好きなので、

やはりブログっていうものがすきだなと思うのです。


インスタだって、ツイッターだってそれぞれにいいものはあるのだけれど、

何年も続けているブログが自分的にはしっくりくるなと

再確認しておりました。



そろそろ秋になるかどうかと思っているのだけど、

やっぱり暑い日が続いていて、

本当に冬はやってくるのだろうか?

なんて思っている。



さて、最近はまっている本。

私の人生の中では、何度となくやってくる

銀色夏生ブーム。

なんとなく読んでいると、その言葉に癒され、

強いメッセージに私は癒されたり、感化されたりして、

なんとなく前に進むことができる。


銀色さんの本の中では断然つれづれシリーズが大好きなのだけれども、

この本も大好きで、何度読み返したことだろう。。。





『僕のわがままな奥さん』っていうタイトルがまず素敵ですよね。



「僕の奥さんはとてもわがままなんです。

だから僕はちょっと怖いです。

最初はこんなんじゃなかったと思います。

つきあってた頃は、すごくかわいくて。」


っていう文章から始まる、

わがままで怖いけどかわいらしい奥さんとの日常を夫目線で

つづった物語。





不器用な奥さんが頑張って作ってくれた餃子がうれしくて泣きながら食べたり、

のどが渇いているときに水をくれず、乾いていない時に水を注いでくれたり、

バスルームにある夫のものを勝手に使うのに、ふたをきちんとしめなかったり、

楽しみにしているスポーツニュースが始まるってときに面倒な話をはじめたり、


奥さんが嫌いで怖くてたまらないけれども、

好きで愛おしくて、夫の深い愛を感じる物語です。



「人にはそれぞれの幸せの形があるんだ。

人と自分は違う。

自分のそれを見つけたら、もう人と比較しないで、それを黙って大事にすればいいんだよ」



短編集になっていて、夜寝る前にベッドで物語を一つずつ読むと

とても気持ちが和らぎます。




この本があまりにも気に入っていて、夫にこの本のよさをアピールしたら、

それって俺が書いたのかな?うちの話だよね?って。。。


きみもよく俺のバスルームのもの使うよね。そして蓋はしないしぐちゃぐちゃ。

それに、俺が何よりも楽しみにしているスポーツニュースを見ようとすると、

それまで自分の部屋にいたくせに急にやってきてぺらぺら話し始める。。


って、まるでこのわがままな奥さんのように言われた(笑)



もしかしたらこの本を読めば旦那さんのことが愛おしく思えるのかな。

気づいていないだけで、こんな風に深い愛情をもって耐えている夫は

多いのかもなんて思ってしまった。


ほっこり楽しめる夫婦の物語です。




2016/09/11

湯河原 白雲荘でゆったりと過ごす。




夫が少し遅めの夏休みをとったので、

湯河原にある白雲荘に行ってきました。




緑に囲まれた静かな宿で、

すぐそばの川のせせらぎを聴きながらゆったりと

過ごせる宿です。


湯河原は、初めてだったけれども、

我が家からはとても近くて、落ち着いたいい場所でした。


こちらの宿は、ミシュランの星を獲得してる懐石料理が有名で、

こちらを選んだのは食いしん坊夫婦な私たちらしいこのディナーが

目的です。


緑に囲まれたモダンなダイニングでいただけます。






季節感あふれる美しい前菜。

どれも本当においしくて、美しくて、食べるのがもったいないほど。




今回のディナーの中でも、特においしかったのはこちらで。

栗のおこわと海老真薯の湯葉巻き。

栗はこの秋初めて食べたので、よりうれしかった。





そして、豪快な伊勢海老とアワビをまるまるっと。

アワビは柔らかいので、切ったりすることなく、

そのままパクパク食べられます。




そんな最高のディナーを食べて、

お風呂に入って、お風呂に入って、、、、

何度お風呂に入っただろうか。

こちらのお風呂は美肌効果もあるようで、

お肌がとにかくつるつるしました。


旅行の数日前にこむら返りになり、足をひきづっていた夫も

無事に完治(笑)


よかったね。


そうして、次の日、もちろん朝一でお風呂に入り、

お待ちかねの朝食。




卵料理と焼き魚は選べるといううれしいごちそうです。

夫はえぼ鯛の開きと茶碗蒸しを、

私はだし巻き卵とアジの開きを頂きました。

南魚沼さんのコシヒカリをそのまま土鍋でいただけるという

おいしすぎるごはんのおかげで、おかわりしました(笑)


本当に最高のお宿でした。





ちなみに湯河原ではおいしいラーメンも頂きました。

飯田商店さん。


外観からは想像できないほどの、内装。

まるで割烹料理のお店かというほど美しいカウンターに、

清潔な厨房。

几帳面なご主人の性格でしょうか?

表れています。。




ワンタン入り塩ラーメン。


黒いワンタンは金華豚、白いワンタンは鶏肉だそうです。

チャーシューも鶏と豚の二種類があって、

本当に上品でおいしいラーメンでした。

湯河原に行く機会があればまた行きたい。


2016/08/27

ザカフェbyアマン







念願のザカフェbyアマンへ行ってきました。

しとしとと雨降る中のアマンも、緑と雨のしずくがきれいで

それはそれは幻想的で、都会のど真ん中だなんて思えないほどの

美しさでした。


写真はラタトゥイユのガレット。

ガレットは大きすぎて一人ではとても食べきれなかったけれども、

おいしくいただきました。


ごちそうさま。


2016/08/12

日本の美しい建築を見に行く。





今回は、日本の美しい建築を見に行こうっていうデート(笑)

私は照明が大好きなのだけど、

夫は美しい建築が大好きなので、

それを見ながらおいしいものを食べようっていうこと。



まずが東京大学内にある隈健吾の建物。

菓子くろぎ




真夏だというのに、そよ風がとても気持ちいい。

そして、学内だからこの静けさ。

最高の場所で、私はこれまで行ったカフェの中でも

1位2位を争うくらい好きです。


そして、わらび餅も気になったけれど、

やっぱり夏だしかき氷。


見よ!

このボリューム!

凄いよね。

黒糖きなこ氷。

ひっそりと白玉も入っているよ( *´艸`)


とにかくきなこが絶品なんです。

こんなにおいしいきなこは本当に食べたことがない。


パクパクいただき、さすがに半分は夫に食べてもらったよ(笑)

猿田彦珈琲とのことだったけれども、

珈琲もおいしかったです。



そして、休憩ののちに、上野まで歩き、

世界遺産にもなったルコルビュジエ。






私は、ここが大好きで大好きで私にとってとても大切な場所なのだけど、

さすがに世界遺産となれば人も増えるわけで、

あの静かで美しかったここはまるで別の建物みたいだった。



ここでぼんやりと座って考え事をしたり、

地獄の門の前で、神曲の一文を思い出したり、

親友と語らったりそんな日々がとても昔のよう。


それでも、私はやっぱりここが好きなので、

美しい思い出も含めて楽しい一日だった。



そういえば、帰りに横浜に立ち寄ってミッフィー展にも行ったよ。






ミッフィーだいすきだからうれしかった。

2016/08/11

金子半之助で天丼を食べる。



夏休みの出来事。


夫は夏休みがないので、

世の中が休みであちらこちらに旅に出ている中、

私たちは都内でおいしいものを食べるのが恒例となっている。


なぜ都内でなのかといえば、

純粋に鎌倉の夏は湿気がすごくてとにかく暑い。


私は夏が苦手で、とにかく暑いだけで不機嫌になり、

体調不良になる。

だから、このまとわりつくような暑さから逃れて、

東京に行くのだ。



まずは、金子半之助で天丼。

炎天下の中3時間くらい待ちましたよ。

並びましたよ。

おいしい食に妥協のない夫と出会ってから、

並ぶことも苦じゃなくなりましたとも。


それだけ並んだのに、食べ終えるのはあっという間。。。

それがこちらの天丼。





海老は日本も入っているし、

穴子は一本丸ごとドーンとはみ出してますよ。

そして、半熟卵の天ぷらもあって、

本当においしかった。


天丼、どの順番で食べようかなって迷うよね。

卵はいつのタイミングで食べるがベストかな、

なんて、私はこの天丼いっぱいで値段の何十倍も楽しめますとも。


清潔で上品な店内だし、

お店の方々がとてもいい距離感で丁寧な接客なのも好感が持てた。



天ぷらはあまり得意ではないのだけど、

年に一回、しかも必ず夏に食べたくなる私のために、

夫がはるばる連れてきてくれた。


そして、帰りにミカドコーヒーでモカソフトを食べて帰りましたとさ。




周りもみんな食べてるモカソフト。

夫はコーンが大好きなのでコーンにしたのだけど、

周りの主婦の集まりたちが豪快に食べてる中、

両手でコーンをもってお上品に食べてる夫が

面白くて笑いが止まらなかった(笑)


このアイスを食べると、子どものころを思い出すらしい。

子どものころに夏休みになると家族で軽井沢に行き、

テニスをしたのだとか。。。

内心、お前は皇族か?と思いながら、話を聞いていたが、

品の良さなら負けてないなと思った。