2016/09/26

『僕のとてもわがままな奥さん』銀色夏生




また、お久しぶりになってしまった。

いつも書こう書こうと思うのだけれども、

やっぱりインスタのほうが気軽ですいすいしてしまうので

インスタのほうばかりpostしています。


それでも、最近思うのは、

私は言葉を綴るのが好きなので、

やはりブログっていうものがすきだなと思うのです。


インスタだって、ツイッターだってそれぞれにいいものはあるのだけれど、

何年も続けているブログが自分的にはしっくりくるなと

再確認しておりました。



そろそろ秋になるかどうかと思っているのだけど、

やっぱり暑い日が続いていて、

本当に冬はやってくるのだろうか?

なんて思っている。



さて、最近はまっている本。

私の人生の中では、何度となくやってくる

銀色夏生ブーム。

なんとなく読んでいると、その言葉に癒され、

強いメッセージに私は癒されたり、感化されたりして、

なんとなく前に進むことができる。


銀色さんの本の中では断然つれづれシリーズが大好きなのだけれども、

この本も大好きで、何度読み返したことだろう。。。





『僕のわがままな奥さん』っていうタイトルがまず素敵ですよね。



「僕の奥さんはとてもわがままなんです。

だから僕はちょっと怖いです。

最初はこんなんじゃなかったと思います。

つきあってた頃は、すごくかわいくて。」


っていう文章から始まる、

わがままで怖いけどかわいらしい奥さんとの日常を夫目線で

つづった物語。





不器用な奥さんが頑張って作ってくれた餃子がうれしくて泣きながら食べたり、

のどが渇いているときに水をくれず、乾いていない時に水を注いでくれたり、

バスルームにある夫のものを勝手に使うのに、ふたをきちんとしめなかったり、

楽しみにしているスポーツニュースが始まるってときに面倒な話をはじめたり、


奥さんが嫌いで怖くてたまらないけれども、

好きで愛おしくて、夫の深い愛を感じる物語です。



「人にはそれぞれの幸せの形があるんだ。

人と自分は違う。

自分のそれを見つけたら、もう人と比較しないで、それを黙って大事にすればいいんだよ」



短編集になっていて、夜寝る前にベッドで物語を一つずつ読むと

とても気持ちが和らぎます。




この本があまりにも気に入っていて、夫にこの本のよさをアピールしたら、

それって俺が書いたのかな?うちの話だよね?って。。。


きみもよく俺のバスルームのもの使うよね。そして蓋はしないしぐちゃぐちゃ。

それに、俺が何よりも楽しみにしているスポーツニュースを見ようとすると、

それまで自分の部屋にいたくせに急にやってきてぺらぺら話し始める。。


って、まるでこのわがままな奥さんのように言われた(笑)



もしかしたらこの本を読めば旦那さんのことが愛おしく思えるのかな。

気づいていないだけで、こんな風に深い愛情をもって耐えている夫は

多いのかもなんて思ってしまった。


ほっこり楽しめる夫婦の物語です。




0 件のコメント:

コメントを投稿