2015/12/11

『あまからカルテット』柚木麻子









柚木麻子さんのあまからカルテット。

柚木麻子さんといえば、

おいしい描写と女子ワールドをリアルに描いた本が

多数ある。


その中でもあまからカルテットは、特別に好きだ。



女子中学校からの仲良しアラサー四人組の物語。

ピアノ講師の咲子、編集者の薫子、

美容部員の満里子、料理研究家として活躍中由香子。


職業も、キャラも、すべてがバラバラの4人組が主人公だ。



大学や就職してからの友達は割と

どこか似たり寄ったりの女友達が多かったりする。


それでも、中学の頃の友達って、

大人になると環境も違うせいか、

キャラもバラバラなことも多い。


それでもかけがえのない青春時代ともいうのだろうか、

純粋に楽しかったころの思い出を共有している

女友達との絆は深いものである。



現にこの4人は、

環境も、キャラも、それこそ好みも何もかも違うけれども、

それでも、お互いのピンチには駆けつける。


稲荷寿司を頼りに咲子の好きな相手を見つけたり、

甘食を頼りに由香子の小さいころの思い出にたどり着いたり、

ハイボールを手掛かりに満里子の恋人の浮気疑惑を解決したり、

ラー油を手掛かりに薫子の新婚生活をサポートしたりする。

最後には、豪快なおせちが登場するのもうれしい。






マメに連絡など取り合わなくたって、

いつどこにだって相手のために飛んでいける、

それが真の女友達だ。


幸いにも、私も友達には恵まれているほうで、

そういう友達が何人かいる。



今となっては、見知らむ土地で専業主婦なので、

相変わらずお隣さんと話すことがあるくらいで、

友達と言える人はいない孤独な生活を送っている。


だからこそ、女友達の大切さが身に染みたのかもしれない。




読み終えた後の爽快感は格別です。











2015/12/10

葉むらにて最高の天ぷらを










もう、12月に入ってしまったが、

11月のことをちょっとだけ。



この前も夫の誕生日について触れたけれども、

またしても夫の誕生日の話。



11月生まれの夫の誕生日のお祝いを

彼の両親と一緒にしてきた。


この歳になると、お誕生日を祝われる喜びよりも、

親を感謝する日になる。

だから、お誕生日には極力両親と

過ごしてほしいと思っている。


しかし、義父が仕事で多忙だったため、

なんとかギリギリ11月の最終週に

義両親と食事に行けた。





そんなこんなで夫が選んだお店は、

葉山にある名店葉むらだ。


江戸前てんぷらを味わえるお店で、

ミシュランの星を獲得している名店だ。


その日はとても空気の澄んだきれいな空で、

海は穏やかでキラキラとしていて、

綺麗な富士山がみえた。


そんな美しい景色をみながら、

ドライブしているとあっという間に到着。



お店はカウンターと、テーブル席2席という

あまり広くない落ち着いた、くつろげる空間。


カウンターの中では、店主と思われる男性が、

にこりともせずに、もくもくとてんぷらを揚げ続ける。


お客と話すこともしない。

ただただ寡黙に、できた天ぷらを

丁寧にお皿に運んでいく。




やっぱり天ぷらはカウンター席がいいよね!

と、思っていたが、予約の時点でテーブル席が確定。


テーブルにて4人で、天ぷらを味わう。


酒好きの義母はビールを、

私たち夫婦は飲めないのでソフトドリンクを、

義父は運転のため、ひたすら義母にビールを注ぐ。


海の幸の天ぷら、

山の幸の天ぷら、

どれも、あっさりと食べられる。

私は天つゆよりも、

レモンをキューっと絞って、塩で食べたいので、

ひたすらそれで食べる。


どの天ぷらもおいしかったけれども、

一番おいしかったのはウニの天ぷらだ。

義母も私も大のウニ好きなので嬉しい。



ウニは、のりに包まれて揚げてある。

あのとろりんとした食感はそのままで、

磯の香りがしっかりと残ったちょっと厚めの

海苔と一緒に食べるとめちゃくちゃおいしい。


最後は、かき揚げが出てくるが、

天丼にすることもできるし、

定食のようにのせないこともできる、

私は、定食スタイルで、

他の3人は天丼。


天ぷらは正直言って得意ではない。

だから、こんなに天ぷらを食べた後に、

あのこってりとした天丼なんて無理。


何よりも、白米を汚したくないので、

定食スタイルが希望だ。


相変わらず、レモンと塩でいただきながら、

ごはんとお味噌汁、漬物を食べる。


びっくりだけれども、白米がまた

とんでもなくおいしかったのだ。

残念ながら、全部食べることはできず、

天丼を食べ終えた夫に半分をあげる。




夫は、天ぷらがだいすきだ。

しかし、私が家では一切揚げ物を作らないため、

外食となれば、ここぞとばかりに

揚げ物のお店を選ぶことが多い。

天ぷらなんて、去年の誕生日から決めていたくらいだ。



そんな夫も、天ぷらをたらふく食べて幸せそう。


天ぷらをたくさん食べた後のドライブで、

私は車酔いして真っ青になったのは

言うまでもないが、、、、


楽しい1日だった。



夫の幸せそうな顔を見ていたら、

その夫を愛おしく見つめる義母の姿を見ていたら、

胸の奥がジーンと温かくなった。


お誕生日、親孝行できてよかった。












2015/12/09

強くなりたい










今回の&プレミアムが好きすぎて、

何十回も読み返している。


というか、最近眠る前はこれを眺めながら読んでいる。

夜のちょっとした楽しみ。




あと、挫けて泣いていた私のために夫が

買ってきてくれたサダハルアオキのチョコロン。




夫はとても優しくて妻想いの人だ。


結婚して以来、というかたぶん付き合って以来、

彼は、たぶん私のことだけを考えて生活している。


それは、私が病気になったからとか、

そういうことではなくて、

その前からもずっとだ。


彼がいなければ、私はこうして

元気を取り戻すこともなかっただろうし、

5冊だけの本屋を始めることもなかったと思う。


要するに、

何から何まで、私は彼のおかげで幸せな

日常を過ごせているということだ。




そんな彼の応援をもってしても、

挫けることはまだまだあって、

だめな日がたくさんある。

日常の何もかもがではないけれども、

最近ではできることだって多くなってきた。


それでも、調子にのって、

というか、本来私は欲張りな人間なので、

とにかく全部を手に入れたいと思っている。


だから、ついつい欲張って、

あれもこれもやってしまうのだ。


それがよくないことだってわかっている、

それでも、やらなければ気が済まない。

でも、結局そのあと動けなくなり、

何もできない自分に落ち込み、

悔し泣きをする。

いつものパターンである。


それでも、泣いたって、

泣いてる最中だって、

一歩でも前に進みたがっている。

進もうとする。


はぁ、こんな自分が嫌になる。


いくら頑張ったって恐怖と弱さから挫けることもある。

けれども、いつだって何にだって、

自分にだって負けない圧倒的な強さを持って

挑み続けたいと思っている。


だから、落ち込んでいようが、

泣いていようが、

私は立ち上がり、前に進むのだ。


彼の買ってくるお菓子を食べて。







***


5冊だけの本屋では、

ちょっとだけ心が弱っているあなたのために

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2015/11/19

ZURRIOLA



今日は、久しぶりに晴れて、

気持ちのいい一日。

たくさん洗濯をしたり、傘を干したりして過ごした。




さて、夫の誕生日に行ったレストラン、

スリオラについて。



言わずと知れた有名店、ミシュラン二つ星を獲得している

スペイン料理。


我が家は、夫がグルメなので、

夫の誕生日だけは、夫のリクエストに応えて

おいしいお店に行くことになっている。



彼と出会ってから、私もあちらこちらのおいしいお店に

連れて行ってもらったけれども、

きっと彼は、ミシュランの星を獲得している都内のお店は

ほとんど行ってしまっているので、

そんな彼を驚かすような素敵なお店を私はよくしらない。

だから、彼にリクエストをもらうのだ。


そうして、私が予約をする。

去年のカンテサンスが一番大変だったけれども、

今年も無事に二か月前から予約完了をしていた。


彼の誕生日は11月だというのに、

お店が予約できないと私的には一大事なので、

私は毎年9月になるとソワソワし始めて、

もう1年もおわりかーなんて思ってしまう。。。



そんなこんなでむかったスリオラ。

銀座バーニーズの中に入っているのだけれども、

あのよねむらが入っていたところをそのまま

使っているらしい。

私は、よねむらには来たことがあって、

いまだに、私の中のおいしいお店

ナンバーワンに君臨しているのだけれども、

そんな思い入れのあるレストランの雰囲気もあって、

行く前から好感を持ってしまっていた。


このお店はテーブル席よりも断然カウンターだ。

私は、お料理を食べるのも好きだけれども、

そのお料理がどうやってできているのか、

その過程を見るのも好きなので、

基本的にカウンターを選ぶ。


こちらのカウンターは結構広めで、

隣の席とも空間が結構あって、

なおかつ、お客様同士が一緒にならないように、

たぶん時間を少しずつずらして入れている。

そのせいかゆったりと楽しむことができた。


気さくなシェフが目の前にお料理の説明もしてくれて、

なんてことない会話も楽しめるのが、

カウンターのいいところ。


もちろん、サービスも最高です。





それでは、お料理を一気に。




カンタブリア産アンチョビのコカ


スペイン料理はあまり行ったことがないので、

メニューを見てもさっぱり、、、(´・ω・`)

デニッシュのようなサクサクのパイの上に

最高においしいアンチョビがのっている。


シェフのおっしゃるとおりに、

手でつかみ、一口でぱくっと。


おいしい!!

最高においしい!!!







山ウズラのエスカベチェと根菜のサラダ


根菜にサンドされて全く見えてはいないが、

山ウズラのお肉がテリーヌのようになって

サンドされている。


上にのっているトリュフがさらに最高。

トリュフって、だいたいこんなに薄いんかい!

っていうほど、うすーくスライスされているので、

こんなに食感のあるトリュフは初めて食べた。


結構、食材そのものの味を生かす感じで、

さっぱりといただける。





イカスミのフィデウアとマッシュルーム


あぁぁ、イカスミ。

たぶん、イタリアに行って以来のイカスミ。

たっぷりとのった雲丹がまたたまらん。

雲丹、大好きなんですの。









イベリコ豚のモザイク仕立て、ナスとアプリコットのピューレ


何を隠そう、この塊の中に、

イベリコ豚の舌、ホホ、ミミなど、

いろんな部位が入っている。


それだけに食感も色々で、結構楽しめる。

アプリコットのピューレが結構さわやかに

してくれているので、食べやすい。



私的には、イベリコ豚はそのまま塊で

食べたかったので残念。


それでも、夫は喜んでいたので良しとしよ。


夫はイベリコ豚が大好物。

むしろイベリコ豚を食べたくて、

こちらを選んだようなものだ。


しかし、夫はナッツアレルギー。

このお料理にはピスタチオが入っているらしく、

サービスの方にも、シェフにも、断られ、

絶対にやめたほうがいいといわれて、

プチ騒動を起こしたが、

シェフがピスタチオを少ないのを

選んでくれて、無事に食べることができた。


ナッツアレルギーの夫は、

だいたいこういう騒動を起こす。

彼が好きなお料理には、だいたいナッツが入っているからだ(笑)






お腹に余裕がある場合には、

こちらのお米のお料理が出てくる。

これ、本当においしかった!

お料理の中で一番好きだった。

うさぎの肉が入っているのだけど、

鶏肉みたいにたんぱくで食べやすくて、

初めて食べたけど、結構好きな感じだ。





トフィー、梨、セルフィーユ

キャラメリゼの上に、洋ナシのアイス、そしてセルフィーユ、

横にあるのは梨をソテーしたもの。

さっぱりなんだけど、キャラメルとチョコが

効いていて、さっぱり系のデザートが大好きな

私はたまらない。




最後に、お誕生日のお祝いプレート。

この日たまたまTVでスペインの旅番組を見ていたら、

スペインでは元旦にチュロスをチョコにつけて

食べるとみて、

そうしたら、これが出てきてびっくり!

花びらも食べれるの。


さらにびっくりしたのはチョコレート!

ボンボンショコラの中にはライムのソールが入っていて、

甘すぎないチョコがとっても私好み。


これまで、チョコレートは有名店から仕入れていたらしいのだけど、

今は、自家製チョコレートを出しているとのこと。


カカオ豆を仕入れて、お店の人たちが一つ一つ皮をむき、

精製しているのだそう。


私的にはどこのショコラティエよりも、

好みの味で、買って帰りたくなった。



こうして、おいしいお料理を食べて幸せな

一日を過ごした。



夫は、大満足で、

おいしいを50回以上言い、



「ねぇねぇ、あなたおみせはいってから、

 何回おいしいって言ったと思う?」


そう、私は彼のおいしいを数えていた(笑)



こんなにもおいしいといって、幸せそうな彼を見て、

幸せな気持ちになりました。





どうでもいいけれども、、、


同じスペイン料理なら、私は、

小笠原伯爵邸が断然好みです。

スリオラは、少しジビエに近いような。


私は、少し苦手なので、、、(´・ω・`)




2015/11/16

『さよならドビュッシー』中山七里




かれこれ2週間くらい、ずーっと体調がよくなくて、

我慢してあれこれしていたら、

先週位に悪化してベッドの日々。



けれども、今日はなんとなく体調がいい気がして、

朝から洗濯したり、掃除したりとせこせこ動いている。


朝の私の浮かれ具合を見て、

夫が言い放った言葉。。。

「ちょっと良くなったからって、家のこととかあんまりしないでね!

 絶対に安静だからね!」


と言われても、このありさまである。


ずーっと日当たりのいいリビングのソファで横になっている。


外を見れば清々しい天気で、

そりゃ、ちょっとならいいだろうと外に出たくなる。

お庭に、どこから来たのかわからないきれいな落ち葉を見ると

拾って大切に大切に部屋に取っておきたくなるのは

昔からの癖である。


今日は、きれいな落ち葉はなかった。



数日前に、ちょっとだけ庭に出たらきれいな落ち葉。

私の代わりに家事をせこせことやっている夫を呼び寄せて、


「ねー!ねー!ねーーーーー!見て!

 きれいな落ち葉でしょ??

 こんなにきれいな落ち葉は自然の芸術だよね」

なんて、のんきに言っている私。



それでも、微笑ましく私を見るのが、

私の夫である。

この人はいつでも優しい。




こんななんてことない日常をいつまでもいつまでも

宝物のように過ごしていけますように。



さて、今日の読書。


音楽ミステリーとして名高い、

さよならドビュッシー。






↑一緒に写っているのは、私が大切に大切にしていた落ち葉。

もう、すっかり干からびてる(笑)




私は、絶望や暗闇から希望や光を見出して

力強く生きていく様が好きなので、

この本は、まさに大好きな本なのである。


ミステリーとしても、引き込まれてしまう

ビックリな展開、


思わずYouTubeで出てくる音楽を検索してしまったり、

娯楽としても十分楽しめるが、


やっぱり、ところどころにちりばめられている

力強い言葉が好きだ。


「絶望から立ち上がって苦難を克服するんだという決意表明」


「何にも負けない、何にも挫けないという気持ち」


「発作の起きる恐怖と戦いながら、生きることと戦うことの

 素晴らしさをこんなにも高らかに謳い上げてみせた」





どんなに深い暗闇であろうとも、

それに負けない心、

逆境に立ち向かう強い心、

そういうものがこの本にはたくさん詰まっている。



たとえ障害があろうとも、

その障害があるからこそ表現できる美しさがあると

私は思っている。


そういうものに、人は強く引き付けられるのだと思う。






もう、立ち直れないほどのどん底を味わっているあなたへ

おすすめです。





2015/11/04

ピザとか、マイ・インターンとか。









おはようございます。


また、あっという間に一週間がたってしまった(;´・ω・)


また、週末のお話。



鎌倉の人気店Pizza dadaにて念願のピザを。

彼は、365日イタリアンがいいというほどのイタリアン好きで、

パスタはもちろんだが、ピザも大好きだ。



そんな彼が、お店の前を通るたびに行きたいと言っていた

こちらへやっとね。



8席ほどの店内は、開店と同時に満席。

15分前に到着して並んだ甲斐があった!

ほとんどの方は予約してきていたみたい。



お店は、カジュアル過ぎず、きちんと過ぎず、

私たちにはぴったりのお店。


店員さんも、ホールはおひとりで回しているけど、

テキパキとした女性で、気が利くおかげで、

とても好感を持てた。


肝心なピザはといえば、

私の中では、かなりおいしかった!

大きさ的には、一人一枚も食べれそうな感じで、

みんな2,3枚くらいと前菜もジャンジャン頼んでいる。


薄すぎず、少しだけもちっとした食感が私のザ・日本人の下には

ぴったり。

基本的には、クリスピー?っていうの、薄いやつが、

好きなのだけど、ここのはもちもちしすぎてないところがいい。

そして、チーズがすっごく濃厚!

そして、トマトの甘すぎない酸味がすごくいい。



はまりそうな予感。





そして、次の日には、やっと話題の映画、

マイ・インターンが観れました。



すっごい、パワーもらった!

女ってだけで、仕事をしていくうえで悔しい思いをすることだってある。

結婚、出産など人生の中で、いつだって女性はそれに振り回される。

それでも、あきらめずに頑張っていこうと思う。


そして、何より、インテリアとファッションがすっごくおしゃれで

うっとり。

やっぱり大好きな映画だ。






2015/10/26

ミルクホールと新刊と。




バタバタしていて、気づいたら10月下旬となりました。


久しぶりすぎて、何から書いたらいいのかわからないので、

とりあえず、週末のことを。






これを見ただけでおわかりの方も多いと思いますが、

鎌倉のミルクホールに行ってきました。




ジャズミュージック(?)が流れて、

ゆったりのんびりできる、鎌倉の老舗のカフェです。


写真はビーフストロガノフ。

頼んだのは、私ではなく主人です(笑)

私はオペラライスというものを。

オムライスの卵に包まれてないバージョンというのだろうか。

ケチャップごはんにクリームソースがかかったようなもので、

ケチャップを欲していた私には最高のお料理です。



小町通りから一本入っているだけで、

こんなにも静かで穏やかな空間があるのは

嬉しい。


ランチのセットは紅茶かコーヒーと、デザートも。

コーヒーも紅茶も本格的で、

運ばれてきただけでいい匂いが漂ってくる最高のやつです。

そして、楽しみにしていたデザートが、、、

赤ワインのゼリーという。。。チーン( 一一)


彼も私もアルコール一切飲めないので、

こういう本格的な赤ワインのデザートは、

それだけで酔っぱらってしまわないのか不安。。。


恐る恐る食べて、うーーー、香りだけで酔いそう。

でも、のっていたシャーベットもさっぱりしていておいしかった。


よかった、よかった。



そんな昨日の出来事です。



そして、楽しみな新刊!






大好きな川上未映子さんの約四年ぶりの長編の新刊となれば、

買わないわけにはいかないでしょう!!

彼女の本はいつも装丁が美しすぎるので、

文庫派の私でも絶対に買ってしまう。

もちろん言葉も美しい。。。




あとは、ミッフィーラバーにはたまらない本。

ミッフィーに出てくる色の意味とかそういうことまで書いてあって、

面白い。


夜、ベッドルームで読むのが楽しみなの。




そして、彼が買っていたもので拝借している新刊!





どちらも大好きなシリーズ。


伊坂幸太郎の陽気なギャングシリーズ!

続編をまだかまだかと待ち続けていたので、嬉しい。

最近、伊坂幸太郎のエッセイを読んで、

改めて、その面白さを再確認していたところだったので、

これまた最高のタイミング!


奥田英朗の家族シリーズも、楽しみすぎる。



私は文庫派だけれども、

彼は単行本しか買わないので、

これは彼が買うのを願っておりました。



クリエイティブな人は、本のデザインにもこだわるからなのだろうか。

彼の本棚がおしゃれなのは、そういうところにあるのだろうか。

同じ家族の本棚なのに、カラーが全く違う(笑)





はぁ、何とかお久しぶりすぎるブログを書き終えることができます。

IGでちょっとしたトラブルに巻き込まれたので、

5冊だけの本屋のアカウントを作りました。

アカウントは@5satsudake です。

よかったらフォローしてください。



しばらくは、日常のことなどはこちらでほそぼそと綴っていこうと思います。


↑誰も私の日常なんぞ興味ないと思いますが(笑)

お付き合いいただけたら嬉しいです。


あぁ、これからちょくちょく更新できますように。

ガンバレ、私。




2015/09/07

きっかけ





私は小さいころから感受性が強かった。

とても生きづらかった。

孤独だった。




だから、言葉を紡ぎ続けてきた。




ある日、突然世界から色がなくなった。

すべては灰色で光を失った。

それからの数年間、変わらぬ灰色の景色を

ぼんやりと眺め続けた。

言葉も、感情も、欲求も、すべてを失った。



無理をし続けた何十年もの歪みが、

私自身をそうさせたのだと思う。

だから、それはきっとなるべくしてなったものなんだ。

そして、未来の私につながる大切なことだったんだ。

今は、そう思える。




光が射して、色を取り戻したとき、

今度は、私が誰かを助ける仕事をしたいと思った。

それが5冊だけの本屋をはじめるきっかけ。


たぶん、元気で前向きな人には無意味だと思う。

ただただ、少しだけ弱っていたり、孤独だったり、

人生のどん底で真っ暗闇に包まれている人に

寄り添う、

ただそれだけの存在でありたいと思う。



本は、言葉は、

人を支える宝物だっていうことだけ伝えたい。




2015/09/04

『イニシエーション・ラブ』乾くるみ









「必ず二回読みたくなる!」という話題の本。



本当に最後の最後で「え!?」って

思わず声に出してしまうほどの展開だった。


そして、やっぱり私もすぐに読み返した。



はじめは、昔懐かしい恋物語だと

思っていたけれど、

途中から違和感がでてきて、最後に納得。



読み返したら、全く違ったストーリーになっていた。














2015/09/03

妻を労う日












月曜日のこと。


お盆も年末年始も関係なく仕事の夫が、

一日だけお休み取った。


彼は、いつもこうして一日だけお休みをとって、

私をどこかへ連れて行ってくれる。

彼曰く、妻を労う日だそうだ。


「どこ行きたい?」

「何食べたい?」



と、聞かれても私は特に何もない。



だから、ホテルでランビュッフェに行き、

私の大好きな浜離宮恩賜庭園を散歩することにした。



ロイヤルパークホテル汐留の、

ランチビュッフェは大好きだ。


開放的な空間で、目の前に東京タワー、

どのお料理もおいしいし、

なんとなく私にとっては居心地のいいホテル。


だから、行ってみる。



平日だから、混んでいなくて、

ゆったりとビュッフェを楽しむことができる。

サツマイモの冷静スープと、カッペリーニがおいしくて、

おかわりもしてしまった。

ただ、残念なのは、デザート。

個人的には、デザートはヒルトンにかなうところは

ないのではないだろうかと思っている。

ヒルトンのデザートはおいしい。



そんなことを言いながらゆったりと

二人で食事を楽しむ。


やっぱりランチビュッフェって食べ過ぎる。

二人とも、パンパンに膨れているお腹を抱えて、

外に出る。



さて、楽しみにしていた浜離宮へ。

この時期の浜離宮はコスモスがきれいだ。

結婚してから、毎年欠かさずに二人で

見に来ている。

いつもは、見ごろをうかがっている間に、

台風が来たりして、なぎ倒されているコスモスだけど、

今年は、きれいに咲き誇るコスモス。


浜離宮は、普通のコスモスもあるけれども、

このオレンジ色のコスモスもあるので、

長い期間、彩り豊かなコスモスを楽しむことができるのだ。

それもいい。



私が、ゆったりコスモスを楽しんでいる横で、

蜂の攻撃を受けた彼は、

「ねー!蜂がすごいから早く行こう!」

と、ぎゃんぎゃんうるさい。


「あなたがざわざわビクビクするから、

 襲撃に合うんだよ」なんて内心思いながらも、


彼がかわいそうなので早めに撤退。


きっとあと二週間もすれば見ごろになると思うので、

また来よう。



こうして、何かあるとくる場所、癒される場所、

パワーがもらえる場所、そういうのが一つでも

あるというのは心の支えだったりする。





何はともあれ、こうして妻を労ってくれる彼に

感謝しよう。


ありがとう。











2015/08/17

二人で読書する日曜日










昨日は、久しぶりに夫婦そろってスタバへ。


いつものスタバへ、朝一で行ったにも関わらず、

混んでいる。

いつもはとても静かな穏やかな空間も、

ざわついていて全く落ち着かない。


それでも、ここのスタバは落ち着くから、

大好きな場所だ。




私たち夫婦の趣味は読書。

だから、何時間でもカフェで本を読んでいられる。


入ってから、何時間も特に会話をするわけでもなく、

お互いそれぞれ持参した本の世界に入っていく。




途中で、主人は携帯でスポーツニュースを読んだり、

私は、SNSをチェックしたり、、、。




何をするわけでもなく、こういう静かな時の

過ごし方が好きなのだ。




こういうとき、主人と結婚してよかったなと思う。

別に、べったりするわけでもなく、

お互いが好きなことをして、相手に強要することなく、

相手を気遣うこともなく、自由にすごせるというのは、

この上ない幸せなのではないかと思う。





たまには、夫婦でお気に入りの本を片手に、

散歩したり、お気に入りのカフェでゆったり

過ごすのもいいものだ。






2015/08/14

メロンケーキと記念日。






今日は、私たち夫婦にとってとある記念日。

私たちは、どちらかというと記念日を

とても大切にしているほうだと思う。



付き合うときに、彼は言った。

「今日、何日だっけ?

 じゃ、今日は大切な記念日になるんだね。」って。



きっと、彼はそんなこともう忘れてしまっているだろうけど。

そういうところが彼の素敵なところだなと

思った。





私は、どちらかというと、

記念日は忘れてしまうし、結構ズボラだから。

だから、覚えているときは、

お手紙を書いたりするのだけれども、

そんなのは結構まれ。



でも、彼は、たぶんこれまで一回も忘れたことは

ないと思う。

私の大好きな紅茶を買ってきてくれたり、

お花を買ってきてくれたり、

本当に、私にはもったいないくらいの旦那様である。





彼は、とても愛の強い人だ。




そんな彼が、ここ数日、

お気に入りのケーキ屋さんのメロンケーキを

食べたいと言っていたので、

昨日の夜買ってきた。


本当は記念日に買おうと思っていたのだけれども、

昨日、なんとなく「今日だ!」と思い立ち、

買いに行ったのである。



お洒落でも何でもない、

いわゆる、普通のまちのケーキ屋さん。

それでも、スポンジといい、生クリームといい、

ごっそりとのっているフルーツの量といい、

価格といい、最高なのである。


ここは、初夏になるとメロンケーキが出る。

メロン、こんなにのせて大丈夫?っていうくらい。

たぶん、都内で買ったら余裕で500円越えである。


お店の方も、ファミリーでやっている感じで、

いつも接客してくれるおばあちゃんはとても

優しくて温かい方。



そんなメロンケーキを冷蔵庫に潜ませておき、

夜ごはんの後にテーブルにもっていくと、

彼は泣いて喜んだ。



「今日はね、散々な目にあって、

 甘ったるいの食べたいなーと思って、

 買ってこようと思っていたんだけど、

 なんとなく、やめたんだ。

 最高のタイミングだよ!」って。



記念日よりも一日早かったけれども、

やっぱり今日だったんだなって思い、

パクパクと食べる彼の嬉しそうな顔を見つめていた。



こういう、ささやかな幸せを、

手から零れ落ちないように、

しっかりと握っていたいと思うんだ。




『母性』湊かなえ
















タイトル通り母性について考えさせられる

母と娘の物語。




子どもを産んだからって、

すべての女性が母親になるわけじゃない。

母性を持つ女と持たない女。


っていうところが、とても印象的。




女子高生の自殺未遂を

母親の手記と娘の回想で振り返りながら進む、

母と娘を中心とした家族物語。



母親だけではなくて、

出産を控えた女性や、

全ての女性、

全ての男性に読んでほしいと思う。






最近は、日本で当たり前のように、

家族を殺害するニュースが流れている。


家族だからこそ分かり合えることもあるし、

家族だからこそこじれることだってある。




その中でも母親と娘というのは

本当に難しい。



母親は娘を自分の分身であり誇りであると

思っていることが多い。

娘は娘だけれども、

全く別の人間の人生であるということを忘れて、

さも自分の人生とは別の人生があったかのように

娘の人生を歩もうとする母親がいる。





母親になるよりも、

娘であることを選ぶ人がいる。




でも、そういう母親を持つ子供は

結構たくましく生きていくものである。

もしも、そういう母親のもと生まれてしまったとしたら、

それを悲観することなく、受け入れて、

まっすぐに自分の人生を歩んでほしいと思う。



実際に私もそうであるから。







2015/08/12

『王妃の館』浅田次郎









浅田次郎の本は人間の必死で生きていく姿が

描かれていて好きだ。


生きるということは非常に泥臭い。

決してきれいごとなんかではない。

何があっても生きていくっていうことは

正直しんどいことが結構ある。


それでも人は生きていく。

そんな生き様が、個性豊かな登場人物によって

面白おかしく描かれているのが人間臭くて

とてもよい。




パリの高級ホテルを舞台に、

超豪華「光」ツアーと格安「影」ツアー、

そして、その二重売りをした旅行会社のツアコンたちの物語。


とにかく泣いたり笑ったり、とても忙しいけど、

その辺の哲学書なんかを読むよりも

とてもいいと思っている。



そして、たくさんの名言が詰まっているのも

この本の魅力だ。




「幸福になる秘訣はただひとつ、
 
自分は幸福だと信じること。」




「正論が必ずしも世界平和に寄与しない。

あるいは世界平和を実現するためには

「適当」が不可欠な要素であること。」




「世の中には、てめえうのことを差し置いて

他人の心配ばかりをする人間が多すぎる。

てめえのケツも拭けねぇやつが、

どうして社会のためだとか公共のためだとか

走り回るの。

それぞれがしっかりしていりゃ、

世の中良くなるに決まってる。」





「一瞬を大切にすること。

未来を望まない。

過去にこだわらない。

自分が今ある一瞬を、握った宝石のように大切にすること。」





ぜひ、あなただけの名言を探してみてください。




今日も素敵な読書タイムを。











2015/08/05

『キッチン』吉本ばなな








ただただ、孤独を感じるときがある。

ただただ、それが耐え難い時がある。




自分が真っ暗闇に包まれて、

どんなに歩いてもその先に光なんて

ないに決まってる。


それほどに、闇に覆われることがある。


そんな自分を救ってくれるのが「キッチン」。

吉本ばななのキッチンといえば、

誰しもが読んだことのある有名な一冊。


これをもっともっとたくさんの人に読んでほしいと

思っている。




人生において耐え難いこと、

孤独とか、苦悩とか、

それでも生きていくことの大切さが

自分に刻み込まれる。





ひとはどんなことがあっても生きていける。

そんな光をもたらしてくれる一冊。
















2015/05/10

「5冊だけの本屋」をはじめました。





はじめまして。


ただただ本が大好きな普通の主婦の私ですが、

女子ための読書を提案する「5冊だけの本屋」を

はじめました。




言葉は人を支えてくれる宝物。


本好きな女子にも、

普段、本なんか読まないよっていう女子にも、


たくさんの女子に自分らしい読書時間を

楽しんでもらえたら嬉しいです。




いくつか質問をさせていただき、

あなただけの5冊を紹介します。





miho