2015/08/14

『母性』湊かなえ
















タイトル通り母性について考えさせられる

母と娘の物語。




子どもを産んだからって、

すべての女性が母親になるわけじゃない。

母性を持つ女と持たない女。


っていうところが、とても印象的。




女子高生の自殺未遂を

母親の手記と娘の回想で振り返りながら進む、

母と娘を中心とした家族物語。



母親だけではなくて、

出産を控えた女性や、

全ての女性、

全ての男性に読んでほしいと思う。






最近は、日本で当たり前のように、

家族を殺害するニュースが流れている。


家族だからこそ分かり合えることもあるし、

家族だからこそこじれることだってある。




その中でも母親と娘というのは

本当に難しい。



母親は娘を自分の分身であり誇りであると

思っていることが多い。

娘は娘だけれども、

全く別の人間の人生であるということを忘れて、

さも自分の人生とは別の人生があったかのように

娘の人生を歩もうとする母親がいる。





母親になるよりも、

娘であることを選ぶ人がいる。




でも、そういう母親を持つ子供は

結構たくましく生きていくものである。

もしも、そういう母親のもと生まれてしまったとしたら、

それを悲観することなく、受け入れて、

まっすぐに自分の人生を歩んでほしいと思う。



実際に私もそうであるから。







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