2015/08/14
メロンケーキと記念日。
今日は、私たち夫婦にとってとある記念日。
私たちは、どちらかというと記念日を
とても大切にしているほうだと思う。
付き合うときに、彼は言った。
「今日、何日だっけ?
じゃ、今日は大切な記念日になるんだね。」って。
きっと、彼はそんなこともう忘れてしまっているだろうけど。
そういうところが彼の素敵なところだなと
思った。
私は、どちらかというと、
記念日は忘れてしまうし、結構ズボラだから。
だから、覚えているときは、
お手紙を書いたりするのだけれども、
そんなのは結構まれ。
でも、彼は、たぶんこれまで一回も忘れたことは
ないと思う。
私の大好きな紅茶を買ってきてくれたり、
お花を買ってきてくれたり、
本当に、私にはもったいないくらいの旦那様である。
彼は、とても愛の強い人だ。
そんな彼が、ここ数日、
お気に入りのケーキ屋さんのメロンケーキを
食べたいと言っていたので、
昨日の夜買ってきた。
本当は記念日に買おうと思っていたのだけれども、
昨日、なんとなく「今日だ!」と思い立ち、
買いに行ったのである。
お洒落でも何でもない、
いわゆる、普通のまちのケーキ屋さん。
それでも、スポンジといい、生クリームといい、
ごっそりとのっているフルーツの量といい、
価格といい、最高なのである。
ここは、初夏になるとメロンケーキが出る。
メロン、こんなにのせて大丈夫?っていうくらい。
たぶん、都内で買ったら余裕で500円越えである。
お店の方も、ファミリーでやっている感じで、
いつも接客してくれるおばあちゃんはとても
優しくて温かい方。
そんなメロンケーキを冷蔵庫に潜ませておき、
夜ごはんの後にテーブルにもっていくと、
彼は泣いて喜んだ。
「今日はね、散々な目にあって、
甘ったるいの食べたいなーと思って、
買ってこようと思っていたんだけど、
なんとなく、やめたんだ。
最高のタイミングだよ!」って。
記念日よりも一日早かったけれども、
やっぱり今日だったんだなって思い、
パクパクと食べる彼の嬉しそうな顔を見つめていた。
こういう、ささやかな幸せを、
手から零れ落ちないように、
しっかりと握っていたいと思うんだ。
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