2015/08/17

二人で読書する日曜日










昨日は、久しぶりに夫婦そろってスタバへ。


いつものスタバへ、朝一で行ったにも関わらず、

混んでいる。

いつもはとても静かな穏やかな空間も、

ざわついていて全く落ち着かない。


それでも、ここのスタバは落ち着くから、

大好きな場所だ。




私たち夫婦の趣味は読書。

だから、何時間でもカフェで本を読んでいられる。


入ってから、何時間も特に会話をするわけでもなく、

お互いそれぞれ持参した本の世界に入っていく。




途中で、主人は携帯でスポーツニュースを読んだり、

私は、SNSをチェックしたり、、、。




何をするわけでもなく、こういう静かな時の

過ごし方が好きなのだ。




こういうとき、主人と結婚してよかったなと思う。

別に、べったりするわけでもなく、

お互いが好きなことをして、相手に強要することなく、

相手を気遣うこともなく、自由にすごせるというのは、

この上ない幸せなのではないかと思う。





たまには、夫婦でお気に入りの本を片手に、

散歩したり、お気に入りのカフェでゆったり

過ごすのもいいものだ。






2015/08/14

メロンケーキと記念日。






今日は、私たち夫婦にとってとある記念日。

私たちは、どちらかというと記念日を

とても大切にしているほうだと思う。



付き合うときに、彼は言った。

「今日、何日だっけ?

 じゃ、今日は大切な記念日になるんだね。」って。



きっと、彼はそんなこともう忘れてしまっているだろうけど。

そういうところが彼の素敵なところだなと

思った。





私は、どちらかというと、

記念日は忘れてしまうし、結構ズボラだから。

だから、覚えているときは、

お手紙を書いたりするのだけれども、

そんなのは結構まれ。



でも、彼は、たぶんこれまで一回も忘れたことは

ないと思う。

私の大好きな紅茶を買ってきてくれたり、

お花を買ってきてくれたり、

本当に、私にはもったいないくらいの旦那様である。





彼は、とても愛の強い人だ。




そんな彼が、ここ数日、

お気に入りのケーキ屋さんのメロンケーキを

食べたいと言っていたので、

昨日の夜買ってきた。


本当は記念日に買おうと思っていたのだけれども、

昨日、なんとなく「今日だ!」と思い立ち、

買いに行ったのである。



お洒落でも何でもない、

いわゆる、普通のまちのケーキ屋さん。

それでも、スポンジといい、生クリームといい、

ごっそりとのっているフルーツの量といい、

価格といい、最高なのである。


ここは、初夏になるとメロンケーキが出る。

メロン、こんなにのせて大丈夫?っていうくらい。

たぶん、都内で買ったら余裕で500円越えである。


お店の方も、ファミリーでやっている感じで、

いつも接客してくれるおばあちゃんはとても

優しくて温かい方。



そんなメロンケーキを冷蔵庫に潜ませておき、

夜ごはんの後にテーブルにもっていくと、

彼は泣いて喜んだ。



「今日はね、散々な目にあって、

 甘ったるいの食べたいなーと思って、

 買ってこようと思っていたんだけど、

 なんとなく、やめたんだ。

 最高のタイミングだよ!」って。



記念日よりも一日早かったけれども、

やっぱり今日だったんだなって思い、

パクパクと食べる彼の嬉しそうな顔を見つめていた。



こういう、ささやかな幸せを、

手から零れ落ちないように、

しっかりと握っていたいと思うんだ。




『母性』湊かなえ
















タイトル通り母性について考えさせられる

母と娘の物語。




子どもを産んだからって、

すべての女性が母親になるわけじゃない。

母性を持つ女と持たない女。


っていうところが、とても印象的。




女子高生の自殺未遂を

母親の手記と娘の回想で振り返りながら進む、

母と娘を中心とした家族物語。



母親だけではなくて、

出産を控えた女性や、

全ての女性、

全ての男性に読んでほしいと思う。






最近は、日本で当たり前のように、

家族を殺害するニュースが流れている。


家族だからこそ分かり合えることもあるし、

家族だからこそこじれることだってある。




その中でも母親と娘というのは

本当に難しい。



母親は娘を自分の分身であり誇りであると

思っていることが多い。

娘は娘だけれども、

全く別の人間の人生であるということを忘れて、

さも自分の人生とは別の人生があったかのように

娘の人生を歩もうとする母親がいる。





母親になるよりも、

娘であることを選ぶ人がいる。




でも、そういう母親を持つ子供は

結構たくましく生きていくものである。

もしも、そういう母親のもと生まれてしまったとしたら、

それを悲観することなく、受け入れて、

まっすぐに自分の人生を歩んでほしいと思う。



実際に私もそうであるから。







2015/08/12

『王妃の館』浅田次郎









浅田次郎の本は人間の必死で生きていく姿が

描かれていて好きだ。


生きるということは非常に泥臭い。

決してきれいごとなんかではない。

何があっても生きていくっていうことは

正直しんどいことが結構ある。


それでも人は生きていく。

そんな生き様が、個性豊かな登場人物によって

面白おかしく描かれているのが人間臭くて

とてもよい。




パリの高級ホテルを舞台に、

超豪華「光」ツアーと格安「影」ツアー、

そして、その二重売りをした旅行会社のツアコンたちの物語。


とにかく泣いたり笑ったり、とても忙しいけど、

その辺の哲学書なんかを読むよりも

とてもいいと思っている。



そして、たくさんの名言が詰まっているのも

この本の魅力だ。




「幸福になる秘訣はただひとつ、
 
自分は幸福だと信じること。」




「正論が必ずしも世界平和に寄与しない。

あるいは世界平和を実現するためには

「適当」が不可欠な要素であること。」




「世の中には、てめえうのことを差し置いて

他人の心配ばかりをする人間が多すぎる。

てめえのケツも拭けねぇやつが、

どうして社会のためだとか公共のためだとか

走り回るの。

それぞれがしっかりしていりゃ、

世の中良くなるに決まってる。」





「一瞬を大切にすること。

未来を望まない。

過去にこだわらない。

自分が今ある一瞬を、握った宝石のように大切にすること。」





ぜひ、あなただけの名言を探してみてください。




今日も素敵な読書タイムを。











2015/08/05

『キッチン』吉本ばなな








ただただ、孤独を感じるときがある。

ただただ、それが耐え難い時がある。




自分が真っ暗闇に包まれて、

どんなに歩いてもその先に光なんて

ないに決まってる。


それほどに、闇に覆われることがある。


そんな自分を救ってくれるのが「キッチン」。

吉本ばななのキッチンといえば、

誰しもが読んだことのある有名な一冊。


これをもっともっとたくさんの人に読んでほしいと

思っている。




人生において耐え難いこと、

孤独とか、苦悩とか、

それでも生きていくことの大切さが

自分に刻み込まれる。





ひとはどんなことがあっても生きていける。

そんな光をもたらしてくれる一冊。