2015/11/16
『さよならドビュッシー』中山七里
かれこれ2週間くらい、ずーっと体調がよくなくて、
我慢してあれこれしていたら、
先週位に悪化してベッドの日々。
けれども、今日はなんとなく体調がいい気がして、
朝から洗濯したり、掃除したりとせこせこ動いている。
朝の私の浮かれ具合を見て、
夫が言い放った言葉。。。
「ちょっと良くなったからって、家のこととかあんまりしないでね!
絶対に安静だからね!」
と言われても、このありさまである。
ずーっと日当たりのいいリビングのソファで横になっている。
外を見れば清々しい天気で、
そりゃ、ちょっとならいいだろうと外に出たくなる。
お庭に、どこから来たのかわからないきれいな落ち葉を見ると
拾って大切に大切に部屋に取っておきたくなるのは
昔からの癖である。
今日は、きれいな落ち葉はなかった。
数日前に、ちょっとだけ庭に出たらきれいな落ち葉。
私の代わりに家事をせこせことやっている夫を呼び寄せて、
「ねー!ねー!ねーーーーー!見て!
きれいな落ち葉でしょ??
こんなにきれいな落ち葉は自然の芸術だよね」
なんて、のんきに言っている私。
それでも、微笑ましく私を見るのが、
私の夫である。
この人はいつでも優しい。
こんななんてことない日常をいつまでもいつまでも
宝物のように過ごしていけますように。
さて、今日の読書。
音楽ミステリーとして名高い、
さよならドビュッシー。
↑一緒に写っているのは、私が大切に大切にしていた落ち葉。
もう、すっかり干からびてる(笑)
私は、絶望や暗闇から希望や光を見出して
力強く生きていく様が好きなので、
この本は、まさに大好きな本なのである。
ミステリーとしても、引き込まれてしまう
ビックリな展開、
思わずYouTubeで出てくる音楽を検索してしまったり、
娯楽としても十分楽しめるが、
やっぱり、ところどころにちりばめられている
力強い言葉が好きだ。
「絶望から立ち上がって苦難を克服するんだという決意表明」
「何にも負けない、何にも挫けないという気持ち」
「発作の起きる恐怖と戦いながら、生きることと戦うことの
素晴らしさをこんなにも高らかに謳い上げてみせた」
どんなに深い暗闇であろうとも、
それに負けない心、
逆境に立ち向かう強い心、
そういうものがこの本にはたくさん詰まっている。
たとえ障害があろうとも、
その障害があるからこそ表現できる美しさがあると
私は思っている。
そういうものに、人は強く引き付けられるのだと思う。
もう、立ち直れないほどのどん底を味わっているあなたへ
おすすめです。
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