有川浩のストーリー・セラーを読んで号泣する。
不治の病に侵された小説家の妻と、
その妻を支える物語。
死を目前にした究極の夫婦愛が描かれている。
たとえ病気になっても書くことがやめられない妻。
そして、そのことを尊重し、支え続ける夫。
その姿に、涙が止まらなくなる。
私が、涙が止まらなくなったのは、
この夫が、まさに私の夫そのものではないのだろうかと
思ってしまうほど夫に似ているからだ。
すべては妻の幸せのためにと妻に尽くす夫。
妻は、夫に甘えてばかりではだめだと、たまに彼のために何かをしようとする。
でも、夫はそんなの別に求めていないのだ。
そんな夫婦のやり取りが、
病にかかった妻を世話する夫の姿が、
妻の家族のことが、
全てが、ここ数年の私たちそのものだった。
どんな親でも親を捨てることはできない。
愛しているのに、憎んでしまう気持ち。
どうしたらいいのか、わからない中で自分を追いつめて行ってしまう。
それでも、私には夫がいる。
世界で唯一頼れることができる人と出会えて、
一緒になれたことが本当に私の救いだ。
夫は、神様がくれた宝物だ。
そんな風に感情移入してしまい、
涙、涙、涙で読んだ特別な一冊。
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