2016/03/23

『週末、森で』益田ミリ






















とても癒される本。

森に引っ越した主人公と、週末に森に遊びにやってくる女友達二人のお話。


4コマ漫画になっていて読みやすい。

バタバタと忙しくしてるとき、ストレスフルなとき、
毎日、歯を食いしばってるときに、読むと、
すーっと方の力が抜けて癒される。



『しずく』西加奈子









六つの短編集。


二匹の猫が語り手の「しずく」は、恋人たちがどんどん変化していく様子に、
日常の大切さを痛感させられる。
豪華ではなくても温かい手料理、清潔な住まい、
そういう積み重ねが幸福な日常につながるのだと改めて感じる。

個人的には、この「しずく」が大好きです。


そして、「シャワーキャップ」では、母と娘の物語。
母と娘、親と子が逆転している二人。
頼りたくても頼れる人がいない娘の心情がリアルに描かれている。



これをちょうど読んでいる頃に、私も母とこういう状態にあったので、
ものすごく共感してしまった。


小さいころから、家は母親と娘が逆転していた。
それをうっすらと気づきながらも、甘えたくて、
気づかないふりをしていた。

けれども、ひょんなことから、
その逆転した状態を明確に自分に突き付けられた。

私には、ずっと頼る人がいなかった。

だから、夫は世界で唯一心の底から許せて、
一緒にいるだけで安心できて、頼れる人。



私は母親には恵まれなかったけど、
その分、友達や夫に、周りの人に本当に恵まれたのだと思う。







2016/03/22

『ふる』西加奈子


















西さんが「いのち」のことを書きたかったという本。



「誰かの子どもとして産まれて、いろんな人に出会って、
いろんな経験をして、それを簡単に忘れ、手放し、
それでも私たちは、祝福されているのだ。」

「今まであなたは、いろんな人と関わって、いろんな人に影響を受けて、与えて、生きてきて、そしてそのことを忘れてしまって、でも尚、生きてる」


とっても愛が溢れていて、胸の奥がじんわりする。

私って、まだまだ愛が足りないなーって思ってしまう。



2016/03/21

『うつくしい人』西加奈子











少し疲れたら、一人で旅に出よう。
きっと、自分の人生をちゃんと生きていけるようになるから。


人にどう見られるかなんて、一切気にせずに自由に生きていきたいって、
誰にとっても心の奥にひそかにある願望なんだと思う。


けれど、それが自分の人生を生きていくってことなんだと思う。

西さんの本はいつでもそう思わせてくれる。



買ってきたカラフルなスイートピーに癒されながら。。。

『我が家のヒミツ』奥田英朗















どこにでもいそうな普通の家族のヒミツが
おもしろおかしく描かれています。


子どもができそうになりと悟りつつある妻、
同期との昇進レースに負けて戸惑うサラリーマン、
実の父に会いに行く女子高生、
ロハス、マラソンにはまり毎回登場する妻は、今作では市議会議員選挙に。


「プランAしかない人生は苦しいと思う。一流のスポーツ選手、演奏家、
俳優たちは、常にプランB、プランCを用意し、不測の事態に備えている。
つまり理想の展開なんてものを端から信じていない。

プランBやCを楽しく生きればいい。」


今の私は、プランCの人生を楽しく生きていると思っている。
理想の人生を歩めなかったとしても、
笑顔で人生を楽しんでいればなかなかいいのではないのかと思う。


手に入らなかったプランAやBの人生は、それはそれで宝物。


微笑ましくて、家族がより愛おしく思える本です。

2016/03/18

健康診断とか、江國香織とか。






春のような温かさ。

まぁ、今日は一日家にいるので、私にはあまり関係ない。


昨日は夫婦で健康診断に行ってきた。

私は大の病院嫌いなので、ここ数年は年に一回コンタクトを買うための

眼科検診しか受けてきていない。


しかし、思うところあって、健康診断に行くことに。

私にとっては一大事件である。

別に手術を受けるわけでもないのに、

その恐ろしさと言ったらもう言葉にはできない。


そんなこんなで、夫が行く日に合わせて、

私も一緒に行くことにした。


あぁ、せめてきれいで評判のいいところにしたいと、

血眼になってここ数か月間病院探しをしていた。


その病院は健康診断専門のクリニックなのだけど、

口コミ通りとてもよかった。

平日の昼下がりというのに、すごく混んでいた。


とにかく何から何まで、スムーズに流れ、

早い早い!

いやだーなんて、ごねてる暇がないくらい早くて、

あっという間に終わってしまった。


最も嫌だった採血。

いつも、だいたい両方に打たれるのに採血できないといわれる。

だから覚悟していたけれど、とっても上手な方で、

あっという間に終わった。

そして、相変わらずの低血圧。



夫は隣で、バリウムにやられてげっそりしている。

かわいそうに。

そんなこんなであっという間に、検診を終えて、

ランチして、買い物して帰ってきた。


そこからが地獄のはじまりだった。

帰り道、目がちかちかしてきて先が見えないのである。

夫に手を取ってもらい、何とか家に着くと、

とんでもない頭痛と吐き気に襲われて、

そこから数時間地獄の苦しみを味わった。

気持ち悪い私の隣で、夫はのんきに、

夜ご飯にと買ってきた点心セットを食べている。

その匂いがまた気持ち悪い。。。


あぁぁ、さっき夫をあざ笑った罰かもしれない。


そんなこんなで昨日は終わった。




そんなこともあったので、

今日は、昨日の今日なのでゆっくり休む日にした。

ゆるりと江國香織の「やわらかなレタス」を読みながら、

過ごしている。


江國香織って昔はすごく読んだ覚えがあるのだけれど、

最近はなんだかあまり好きではなくて、

全く手に取ってなかったものの、

いざ、読み始めたらとっても面白くてあたたかな気持ちになった。



どちらかというと、金曜日の夜にお酒なんて飲みながら、

ひっそりと読むっていう感じの本だろうか。


残念ながら私はお酒を飲まないので、

よくわからないのだが。。。


大雪の降るニューヨーク、初めて入ったスタバで、

ドーナツとコーヒーという最高の組み合わせに出会ったり、


列車旅のお供が、チョコレート→冷凍みかん→シウマイ→釜あげしらすに

年と共に変化したり、

甘味やさんの変わり種であるところてん、

鰻屋さんでの夫婦のこととか、

のり弁とか、


とにかくおいしいものと、

そのエピソードがとても優しくて温かくて、

とってもゆるりと楽しめた本だった。


この本の中で「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」が

登場していたので、気になっている。

読んでみよう。

最近、気になっていた本だったから、

こうしてここでまた出会うってことは、

きっと今の私に必要な本なのだろうな。





『生きるぼくら』原田マハ






やっぱり原田マハさんの本は、私を元気にしてくれる。




引きこもりの24歳麻生人生は、突然母がいなくなったのをきっかけに、
祖母を頼って蓼科へ。

自然あふれる蓼科で、たくさんの人と触れ合い、
米作りをしていく中で自分を取り戻していく物語。


ささやかな希望を持って生きていくこと、
自然のまま、そのまま生きていくこと、
みんなとつながりともに生きていくこと、
生きていくパワーをもらえる本です。



ささやかな希望を持って生きることは、
人生を豊かにしてくれる。